本日、引退会見を行った小室哲哉、御年59歳。
長らくヒット曲を出していなかったり、詐欺事件で逮捕されたりとすっかりトホホな人といった印象だが、それでも全盛期には日本で一番稼いでいた芸能人であったことは間違いない。
というのも、小室哲哉が最も輝いていた時期の納税額がすごすぎるのだ。
安室奈美恵、trf、globe、華原朋美、篠原涼子、hitomi、H Jungle with t...などなど、小室がミリオンヒットを連発したのは1990年台後半のことだが、その頃の納税額が特にエグい。
1996年、小室の納税額は10億51万円でなんと全国4位!!
1997年には11億7342万円を納税しており、この年も全国で4位!!
なみいる大企業の社長を押しのけ、一芸能人がこの位置にランクインしたのは、後にも先にも小室だけだという。
(ちなみに、過去2年連続で10億円を越す納税という離れ業をやってのけた芸能人は、記録で残っているのは小室哲哉と浜崎あゆみだけ)
一時は資産総額100億円とも150億円とも噂された小室だが、全盛期の彼の金の遣い方は伝説となっている。
・ハワイ、バリ、カリフォルニアに合わせて10億円の不動産を所有
・複数のフェラーリを持ちながらも、世界限定25台の3億円ベンツを購入
・旅行には飛行機のファーストクラスを2000万円で貸切って豪遊
・クリスマスにはお気に入りだったtrfの各メンバーに1000万円ずつキャッシュで渡していた
etc...。その長者エピソードは枚挙に暇がない。
しかし、小室ブームの終焉に加え、アジアでの音楽事業失敗で莫大な借金を抱えた小室は、前述した詐欺事件に手を染めてしまう。
詐欺事件をざっと説明すると、2008年11月4日に兵庫県内に住む個人投資家に著作権譲渡の話を持ちかけ5億円をだまし取った詐欺の容疑で大阪地検特捜部に逮捕。2009年5月11日に大阪地方裁判所より懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を受けているというもの。
この時、失意の小室を必死で支え続けたKEIKOは、苦労がたたったのか2011年10月24日に自宅にてクモ膜下出血を起こし緊急搬送。それからは表舞台に出ることはなく、療養生活を送っている。
今回の小室の不倫騒動について、世間では「病気の奥さんがいるのにひどい!」と批判の意見もあれば、「奥さんの介護でストレスたまってたんだろう」と同情の意見もある。
本当に"栄枯盛衰"な人生だとしか言いようが無いのだが、60を目の前にニンニク注射を打ち、嫁のいぬまに女を家に連れ込む元気があるのを見ると、まだまだ精神的には枯れてはいない様子。
......と、小室を知らない世代に向けて解説を試みたが、書けば書くほど金に振り回された人物という印象になってしまったことをお詫びします。
そんなわけで、小室さん今までお疲れ様でした。(文中敬称略)
文◎編集部
【関連記事】
●ASKA、清原和博、酒井法子......薬物疑惑芸能人たちの救世主・X医師が破産から復活し新たに開業していた!
●FNS歌謡祭での華原朋美&小室哲哉が泣けた理由...『ほぼ日刊 吉田豪』連載92