その後、某事情通から「あまちゃん」8月第3週(115回~)のどこかで歌手の橋幸夫の出演があると情報が。橋幸夫といえば前出のとおりセイントフォー末期の事務所トラブル渦中の人。もっと詳しくいえば、彼は印税を未払い・横領したとしてセイントフォーの所属事務所から訴えられている。
前回の記事はこちら→【放送禁止】当時の資料画像で検証「NHKあまちゃん・東京編」元ネタの封印された3本のアイドル映画
このトラブルから橋が副社長をつとめていたレコード会社・リバスター音産がセイントフォーを引き抜こうとしたり、事務所の意向を無視して彼女たちを普通の美少女系アイドルに路線変更しようとした低迷期のゴタゴタが発覚するのだ。
セイントフォーの全曲を知る読者は少ないと思うが、当初の『不思議TOKYOシンデレラ』や『太陽を抱きしめろ』がアクションを駆使したハードビート歌謡曲だったのが、サード・シングルから突然曲の雰囲気が変わって、チャラチャラしたブリッコ歌謡になってしまう。その背景にプロデューサーの橋幸夫のツルの一声があったとかなかったとか。この辺、太巻(古田新太)の独断でGMTのデビュー曲が一変した「あまちゃん」の筋とよく似ている。荒巻太一のモデルは橋幸夫だった!
現実世界ではそういう性急な路線変更があると必ず大小なんらかのトラブルが起きる。「あまちゃん」では生々しすぎて描けないだろうが、リアルに考えれば事務所をクビになったアキ(能年玲奈)は、CDを吹き込んだ時のボーカルをそのまま使われているわけで、となると、CD発売後に太巻憎しの春子(小泉今日子)が歌唱印税を請求しないはずがない。
CDが10万枚も売れるわけだから、契約云々と弁護士が出てきてモメること必至、もちろんマスコミを巻き込んで、だ。その辺、人気ドラマのシナリオに盛り込んだら夢もヘッタクレもなくなるから、さすがにドラマにはしないだろうけど、現実だとこれは絶対セクハラやギャラ未払いでドロドロのスキャンダルに発展する。アイドルスキャンダルの実相は、ほとんどが事務所との金銭・独立トラブルがフレームアップされたものなのだ。
ちなみにセントフォーが所属していたプロダクション側のダークな面は詳しい方がブログに書いていたりするので、それは彼女らの所属した「日芸プロジェクト」で検索して、自分で研究してほしい。芸能界って本当に恐ろしいことがわかります。
映画『ザ・オーディション』のクライマックスは、解散してバラバラに活動していたセイントフォー(役名=レイカーズ)が年末の歌謡大賞で勝手に再結成して生中継映像をジャックしてしまうという壮大なものだった(これが泣ける感動の名場面なのよ)。筆者は「あまちゃん」の今後の展開を詳しく知らないけど、いちど脱退したGMTとアキが合体して「地元へ帰ろう」歌って泣かせるような展開があれば、「やっぱり『ザ・オーディション』が元ネタか!」と胸を張っていえる。これを機に封印映画『ザ・オーディション』が再び日の目を見ることを願う。さらにセイントフォーの再結成も期待したいが(橋幸夫プロデュースでも!)、ま、それは無理か。
Written by 藤木TDC
Photo by 連続テレビ小説「あまちゃん」オリジナル・サウンドトラック/ビクターエンタテインメント
【この記事を読んでいる人はこんな記事を読んでいます】
●「能年玲奈の処女を守れ」醜聞連発であまちゃん関係者の合言葉に
●【画像】セクシー衣装抗争が過熱する韓国のお天気お姉さん事情
●「あのデブ俺と同じクラスやで」同級生がモー娘。メンバーの私生活を暴露か?
じぇじぇ!