石原さとみ熱愛、という記事が週刊文春(5月9日発売号)に出た。
私は熱愛そのものより「おじさんたちの動揺」のほうがたまらなかったのである。スクープした文春は記事の冒頭で、
「さとみ、お前もか。」
剛力彩芽と前澤友作(「ZOZO TOWN」運営会社社長)氏の交際に続いての衝撃を指しているのだろう。すると同日夕に発行の夕刊フジも、
「さとみ、お前もか。」
ここでもブルータス。オヤジジャーナルが動揺している様子がわかる。
石原さとみのお相手は『今をときめくカリスマIT社長、「SHOWROOM」代表取締役の前田裕二氏(30)』(文春)。
こうなると、いったいどういう男だ! というやっかみ半分の論調が多くなる。
夕刊フジのサブタイトルは『IT社長の素性』。まるで誘拐犯人扱いである。
日刊ゲンダイは『やっぱりカネか・・・石原さとみ』『お泊りデート発覚の大ショック』と、すねたり落ち込んだり。
東スポは『外見からはチャラ男に見えるが、物腰は柔らかく、とにかくマジメな仕事人間だという』と勝手に驚いていた。もっとも東スポの記事は「前カレ 山Pとの因果」がテーマ。「石原は〝見た目〟の山下ではなく〝中身〟の前田氏を選んだに違いない。」と余計なことを言って締めていた。
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私も前田氏の過去のインタビューを読んでみたのだが、まぁエピソードが出てくる、出てくる。
8歳で両親を失い、親戚の家に引き取られた前田氏。人に頼らずにご飯を食べれるようにコンビニでバイトしたいと願うが小学生なので当然却下。ではどうしたのか。
《ギターを必死に練習して、ストリートでゆずとかを歌って、見てくれるお客さんからギフティング(笑)してもらったりしてました。小学生が一生懸命ゆずの失恋ソングを歌ってたら、大人から見て絶対可愛いだろうという、今考えたら相当あざとい小学生でしたね(笑)。》(CAREER HACK 2014年11月12日)
前田氏が手掛ける投げ銭型課金ビジネス「SHOWROOM」とは、「駅前の弾き語りパフォーマンスをネット上に再現したもの」と本人もよく説明しているが、自分の実際の体験をもとにしていたのだ。これは強い。
そしてこんな言葉も。
《コントロールできない外部の問題で何かが達成出来なかったり、個人の能力に差が出る事が悔しい、と強く思うように。》(CAREER HACK・ 同)
例えば、親の仕事の関係で海外経験ができて英語が喋れる人たちに負けたくない、と。環境に屈しない。その結果、英語もペラペラだという。
文春報道が出たあとに前田氏の本の担当者に番組で話を聞くと、「仕事に一途の人。彼を悪く言う人を見たことがない」としみじみ語っていた。
前田氏は、
《今の若い人たちって、『昭和回帰』というか、極めてアナログなものに強い関心を持つようになっていると思うんです》
《昭和っぽい、おじさん的価値観というのは、実は若者に受け入れられる可能性がある。》
とも語っている(日経ビジネスオンライン・2017年10月3日)。
さらに「スナック好き」。スナックは人との繋がりにカネを払うから廃れゆく商店街でも潰れないというのが持論らしい。
一体どんな男だ! と最初は思っていても、私を含めたおじさん達も徐々に警戒心をときつつ「これはかなわない」と思わせるタイプだ。
オヤジジャーナルは素直に「さとみ、おめでとう。」と言い換えたほうがいいかも。(連載・プチ鹿島の「余計な下世話」)
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