飛鳥涼の著書『インタビュー』(96年/幻冬舎)読了。飛鳥が講談社『Views』のインタビューを受けたら、言ってもいないことを見出しにされたことで、新聞に「謹告」と銘打った訂正広告を飛鳥サイドが出したり、それに怒った『Views』が「飛鳥涼氏の"妄言"を糾す!」と反論記事を出したりのトラブルが当時あって、その詳細を書き記すための本なんですけど、前半分は飛鳥の人となりを伝えるエッセイになっていて、そこがとにかく最高でした! というか目次に「僕にはヤクザの友達がいる」って章がある時点で奇跡! 小学生の頃から仲が良かった友人がヤクザになり、そいつの指がなくなり、彫り物が入り、なんだか痩せたなと思ったらシャブ中になってて、そんな彼が幻覚に怯えて夜中に電話かけてきたり、「お前が俺の同級生って世間にばらすぞ」とキツい冗談を言われたりするエピソードが、「ASKAは同級生だった暴力団員を通じてドラッグを購入していたが、トラブルになって脅されている」と『週刊文春』が報じたいま読むとタイムリーすぎるでしょ!
【注目記事】芹那が有吉と「交際してない宣言」の謎 『ほぼ日刊 吉田豪』
Written by 吉田豪
> 連載 > ASKAの意味深な著書 『ほぼ日刊 吉田豪』連載43