1971年、『少年サンデー』に掲載された楳図かずお先生の『怪獣ギョー』が新編集で単行本化されたから久し振りに読み直したんですけど、原子炉が爆発しそうになったとき、巨大怪獣ギョーが津波とともに現れ、「福島をつぶし、仙台を踏みにじり、それから青森を破壊」するという展開に驚愕......。そして180階建てのビルと工場を動かすためビル内に原子力発電所が設置されてる設定にも驚愕......。「いま思えば、原発が普通の会社の中にありました......というような危機感と海を象徴する魚の怪獣が陸に上がってくるという、原発と津波の部分に関しては、未来の社会性も入っていたんだと、自分ながらびっくりして思い返しています」とは本人の弁。
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Written by 吉田豪
Photo by 怪獣ギョー/楳図かずおの恐怖劇場/講談社
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