日刊ナックルズでも秋葉原の「JKお散歩風俗」がネタになっていたが、実はこの手の「抜け道系」の風俗はだ~いぶ昔から誕生→摘発を繰り返していた事をご存知だろうか?
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そもそも、抜け道といえばソープランドの言い訳からして「たまたま部屋の中にいた女性と男性客が自由恋愛の末に性行為をした」なのだが、もしかしてこの辺りから説明が必要だろうか?
ソープランドといえば「即尺!本番!」といったウリ文句が踊る業態だが、金を払って性行為をするのでは売春(=違法)になってしまうため、以下の様な手順(言い訳)で摘発を回避している。
(1)入店時に入浴料を支払う
(2)入室
(3)たまたま部屋で出会った女性と自由恋愛(性行為)をする
(4)店とは無関係に女性にお金を渡す
(5)またのご来店をお待ちしております
このフローの中で、お店が直接関わるのは2まで。客はあくまで風呂に入りに来るだけで、店が管理するのもそこまでなのだ。その後はたまたま部屋に居合わせた女性とナニをするわけだが、それは店とは関係なく、男と女の自由恋愛であるという言い訳になっている。
このような苦しすぎるお約束の上でソープランドという業種が成り立っているのだが、風俗業界がプロではなく素人に目を付けてからは、さらに恐ろしい業態が続々と登場した。中でも「JKお散歩」の直径の先祖と呼べるのは、10年ほど前に隆盛を誇った「競りクラ」であろう。
「競りクラ」とは、呼んで字のごとく客同士がお店にいる(自称)素人の女の子を競るのである。競って落札者が決まった後はそれこそ各自の自由恋愛に任せるという手法なのだが、これが当時の家出少女らの大きなシノギになっていた。以下、簡単にフローで説明しよう。
(1)入店して手数料を支払う(または入会金を払う)
(2)漫画喫茶程度の広さの個室に案内される
(3)その時間にお店にいる女の子が順番に部屋をまわり、客は小窓から女の子の過去と名前(または年齢)を確認する
※店によってはマジックミラーの場合もあり
(4)各部屋の客がその女の子にいくらまで出せるか紙に書いて店員に渡す
(5)最高値を付けた客が "交渉権" を獲得する
※落札金を店と女の子でどう分けるかはケースバイケース
(6)後は当事者同士でご自由にどうぞ
ここで注意が必要なのが、競りクラの場合は落札金をいくらに設定しようとも、その後の "プレイ内容" まで保証してくれる訳ではないという事だ。例え1,000円で落とそうと30,000円で落とそうと、客に許されるのは女の子と交渉する事だけで、女の子がカラオケまでしか許さないと思えば、いくらつぎ込もうとそこまでしか遊べないのである。
これが良くも悪くも競りクラの醍醐味となっていたのだが、中にはルールをよく理解していない男性がレイプまがいの事件を起こしてしまったり、未成年の女の子が普通にゴロゴロいたりと、遅かれ早かれ摘発・規制されて当たり前という危険極まりない商売だった。
中には悪質というか、始発までタダでしのぎたいだけのサービス精神のカケラもない女の子もいて、いくら金を突っ込もうと男の身としては何も楽しくない結果にしかならなかったりもしたので、そりゃ事件にもなるわなと思わなくもないのだが、無理強いダメ、ゼッタイ!
はたまたちょっと景気のいい対応をすると、女の子が勝手に友達を呼んでしまい、1vs1でもキツイのに1vs3のハンディキャップマッチ状態で一晩中カモられるという悪夢のような展開もあった。池袋で落としたアカネちゃん、お願いだから7万円返して下さい。(私信)
このように、素人女性をウリにしている風俗では、男性は夢は見ない方がいい。プロならば 【貰った金=プレイ内容で返す】 と理解してくれるが、相手がセミプロ・素人の場合は、こっちがいくらつぎ込もうとお構いなしなのである。甘い顔をしてヨッシャヨッシャと気前よくしていると、気付けば「だったら最初から吉原行くわ!」という金額になっている可能性もあるので、よほど「とにかく若い子とコミュニケーションしたい!」というリビドーに突き動かされている訳でもない限り、素人系の業態には手を出さない方がいい。
消費税増税と、それによるさらなる不景気も予測されている今なのだから、どうしてもスッキリしたい方は池袋や錦糸町の1万円ポッキリの "お風呂屋さん" にでも行って、目をつぶって腰を振ってる方がマシである。
「風俗で素人を見たら地雷と思え」 ←今日のお題目
NDO(日本のダメなオトナたち)http://ch.nicovideo.jp/ndo
※様々なジャンルの、何かしらの専門知識を持つ様々な業界の人間(オトナ)「ダメそうなオトナたち」による、マジメなんだかいい加減なんだか解らない情報バラエティチャンネル。毎週日曜の昼間に、日刊ナックルズの(勝手に)公開編集会議を放送しています。記事に対するご意見ご要望などありましたら、ぜひご参加ください。
Written by 荒井禎雄
Photo by PHOMONA
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