ドラッグ常用な上にオーバーステイ
タイ東北部ブリラム県で薬物所持と超過滞在の罪で警察に逮捕されたイケメン韓国人男性が、イケメンであることを利用して実はさらにトンデモもないことをしていたと新聞クルンテープ・トゥラキットやKhaosodが報じています。
2017年12月15日、ブリラム市内のホテルで韓国人旅行者がドラッグパーティーをしているとの通報を受けた警察がホテルの部屋へ向かったところ、応対したこの部屋に宿泊中の韓国人男性(28)が薬物中毒者特有の慌てた素振りを見せたため、部屋を捜索。ビニール袋に入ったケタミン0.5グラム、乾燥大麻3.6グラム、「アイス」と呼ばれる覚せい剤用吸引器具1つ、注射器3本が部屋から見つかりました。さらに男性所持の韓国のパスポートを確認したところ、90日間滞在可能なビザが失効してから65日経過していたため、警察署へ連行しました。
警察署で尿検査を実施したところ、薬物陽性反応が出たため逮捕に至りました。取り調べに対して韓国人男性は次のように素直に供述しています。
タイには1年ほど住み、タイ人女性の恋人がいるとのこと。ドラッグを常用していてこの日も覚せい剤を使用したことを認めましたが、ホテルの部屋で一緒にいた女性はドラッグをやっていなかったと説明し、一応は庇う心を見せています。
しかし部屋に一緒にいたこの女性は、男性の恋人ではありません。facebookを通じて知り合い、一緒にホテルで寝る約束をした相手だったのです。
さらなる捜査で、この男はfacebookで複数の女性と同様に連絡を取り合っていたことが判明。自分は金持ちで、ホテルで一晩を共にしてくれればお金を渡すというのが誘い文句でした。
はっきり言って、これは他人事ではない
タイではこの10年ほどの間、K-POP人気が席巻していてタイ人アイドルが壊滅寸前に追い込まれているほどです。誘いに乗った女性らもこのイケメン韓国人男性にそんなK-POPアイドルへの憧れを重ね合わせ、さらにお金が貰えるとなれば断る理由などなかったのでしょう。男性にももちろんK-POP人気を利用する意図があったに違いありません。
しかしです。この男性、そんな女性らと会って、やることはやってもお金を渡さず、それどころか女性の寝ている姿を動画に収めていたのです。新聞記事は動画撮影の目的について触れていませんが、約束の金を渡さないためのユスリに利用したことは想像に難くありません。さらに時には女性が寝ている間に所持品から金品を抜き取ることもあったというクズっぷり。
タイではこの手の被害に遭った女性が警察に届け出ることは、世間の目が気になるためになかなか難しいのが現状です。事実、この韓国人男性の餌食になった女性の中に通報した人は、1人もいませんでした。そんな被害女性の気持ちを考えても、卑劣な犯罪に手を染めたこの男性をぜひ厳罰に処してほしいものです。
取材・文◎赤熊賢
参考文献
http://www.bangkokbiznews.com/news/detail/785175
https://www.khaosod.co.th/around-thailand/news_670312
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