「康太先生ね、おちんちん出したんだよ。康太先生のおちんちん硬いんだよ」
幼稚園に通う娘がそう話すのを聞いて父親は慄然としました。
『康太先生』というのは娘が通う幼稚園で保育士をしていた安田康太(仮名、事件当時23歳)という男です。彼は2ヶ月ほど前に幼稚園を退職していました。娘は幼稚園でいつも遊んでくれる彼がとても大好きでした。娘の両親は彼と気が合ったこともあって、彼が退職する時に
「今度、一度飲みに来てくださいよ」
と連絡先を交換していました。
実際に彼は被害児童の家に遊びに来ました。彼に心を許していた両親は娘を彼に預けて外出しました。1時間半ほどの時間です。その間に犯行は行われました。
両親がいない、彼と被害児童の二人きりの室内。
「パンツ、脱いでみたら?」
そう彼は促して下着を脱がせました。
「児童とは仲良くしてた。信頼関係は築けていた」
と彼は供述しています。その彼の言葉に彼女は素直に従いました。まだ幼稚園児です。彼の言っていること、そしてその後の行為の意味合いは理解していませんでした。
彼女が下着を脱いだあと、彼も履いていたズボンと下着を一気に降ろしました。そして彼女に自分の性器を握らせました。
「パパとママに内緒だよ」
そう声をかけながら彼は彼女をソファーの上に横たわらせて、その上に覆い被さり性器を彼女の陰部に擦り付けました。
「挿入する意図はなかった」
と彼は供述していました。幼稚園児は、
「(股の辺りを指で指しながら)ここにおちんちん当てられてちょっと痛かった」
と父親に話しています。
挿入の意図は最後まで否認していましたが、とても信じることは出来ません。被害者か幼稚園児なこともあり被害の詳細まではわかりませんが、おそらく挿入を試みて入らなかったのだと思います。
「何故お互い裸の状態で覆い被さったのですか?」
という検察官の質問に彼はこう答えていました。
「陰部に性器が当たっていたのはたまたまです」
彼は以前から子供が好きでした。単なる子供好きではなく、性の対象として子供が好きでした。幼稚園を退職したのは一部の保護者から、「子供との接し方がおかしい」とクレームが入ったのが原因でした。何度か園長から注意を受けたにも関わらず彼の行動は改まらず、退職をするように言われました。
彼は幼稚園で勤める前はスポーツクラブに勤めていて、未就学児にスポーツを教えるクラスを担当していました。ここも保護者からのクレームが原因で退職していました。職場で彼がどのようなことをしていたのか裁判では明かされませんでしたが、検察官は「警察沙汰になってもおかしくないようなことをしていた」と話していました。
証人として出廷した彼の母親は、同居している息子の性癖には気づいていませんでした。彼のスマートフォンの待ち受け画面が小さな女の子の画像になっていることは知っていましたが「勤めている幼稚園の子だろう」と、あまり気に止めていませんでした。
「今後、病院でカウンセリングを受けさせます。家族みんな協力して更正のために出来ることをします。普通の道を歩ませます。自分でやったことを反省して自分でしっかり考えてもらいたいです」
と涙ながらに証言していました。
彼は逮捕されてから裁判までの間に次の就職先を決めていました。遊戯施設の職員です。前職、前々職を子供に対するわいせつ行為ととられる行為が原因で退職し、実際に強制わいせつの罪名で逮捕された彼はまた小さい子供が来るような職場で働きます。
「子供を相手にする部署では働かない」
こう話していましたが、彼の感覚はとても理解できません。自分でやったことを反省して自分でしっかり考えてほしい。母親の願いは彼には届いていないのかもしれません。
性犯罪は再犯率がとても高いと言われています。彼に関しても、再犯に至る可能性は非常に高いのではないか? と危惧しています。
次の被害者が出ないことを祈るばかりです。
取材・文◎鈴木孔明
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