日本列島をこれまでに経験したことのない豪雨が襲ったかと思えば、今度は記録的な暑さが続くという異常気象のWパンチが様々な騒動を勃発させています。
各地で激戦が繰り広げられている甲子園予選では、選手がベースでへたり込む、同じく選手が倒れて痙攣を起こす、応援中の女子高生7人が救急搬送といった、「熱中症」が原因と思われる騒動が続発。
また、教育機関では風邪のためプールを休んだ生徒がプールサイドで見学させられ「熱中症」にという事例や、9人の女子中学生がクラス対抗リレー中に「熱中症」で搬送。炎天下の中、巨大人文字撮影に挑んでいた学校では38人生徒に「熱中症」の症状が確認されるなど大変な事案が発生しました。
さらに、酷暑でお馴染みになってしまった岐阜県多治見市では、「熱中症」の注意喚起のため炎天下で着ぐるみが奮闘していたとして批判が殺到する事態となっています。
中でも今月17日、愛知県豊田市の小学1年生男子児童が校外学習に「行きたくない」としながらも連れ出され、「疲れた」と後れを取るも、20代の女性担任に手を引かれながら続行となり、「熱中症」のため死亡するという痛ましい事故には厳しい声が寄せられています。
・若造教師だからうちのクラスが迷惑かけられないみたいな心理になったんやろなぁ
・これは殺人
・行きたくないって言う子を無理に連れてってなら業務上過失致死だろ
・このまま教師続けるのかな? 俺なら無理
・亜熱帯気候に変わったんだよ。昔と同じ感覚でいたら死ぬぞ
死亡した児童のいた学校にはエアコンの設置がなく、籔下隆校長は「判断が甘かった」とし、各教室へのエアコン設置を急ぐという発表を行いました。各県の教育機関もエアコン設置を急ぐと発表しましたが、時既に遅しでしょう。死者を出した責任は果てしなく重いのです。
ところが、千葉市の熊谷俊人市長は市民から寄せられたエアコン設置を求めるツイートに対し、
「限られた予算で現時点では困難」
「既にエアコンが導入された自治体においてデータ上有意に熱中症発症率が減少したデータは存在しない」
「1年前の選挙で共産党の対立候補が、エアコン設置を最大課題として選挙が行われ、私が当選しています」
といった持論を展開したため、大きな批判が巻き起こっている状況です。
この列島を襲う酷暑。
現時点での予想ではまだまだ1か月以上続くという過去に類を見ない異次元の暑さとなるようですが...。
小手先の自衛策のみで乗り切れるのでしょうか。せめて子どもたちだけでも守れる解決策を見出さなければ......。(文◎編集部)
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