女性器の救世主という「名医」に教えてもらった自分自身の『圧力』に愕然 すわセクハラか?|春山有子

2018年09月10日 セクハラ 名医 女性器 救世主 春山有子 膣圧 自分自身

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 毎日のようにそこら中でハラスメントが沸く昨今ですが、わたしも先日ハラスメントされたようなので、告白しようと思います。

 相手は医者で、女性器の救世主で、なおかつ"改造"の権威です。
 わたしはあの日、"改造"の取材のため、とある病院にいました。
「東京に、名器づくりに人生をかける医師がいる」
 そんな噂を聞きつけ、病院まで足を運んだのです。

 きっかけは、彼の手にかかった女性に取材したことでした。彼女いわく、
「彼に名器にしてもらったら、手を使わずに自慰行為でイケるようになった」
 それは一体、どんな魔法でしょうか。「いや、魔法の類ではない」と、彼女は真剣な眼差しでこう言いました。

「腹筋にキュッと力を入れ固くするだけで、名器になった女性器が作用し、手を使わずにイケるようになった。だから、電車の中でもイケる」

 なんということでしょう。人間、誰もが一度は憧れる、ノーハンド自慰。魔法ではないにしろ、常人とはかけ離れた能力者であることには違いありません。
 と、そんな話を聞いてから数ヶ月後、実際に彼に会い、取材をすることが叶ったときは、とても嬉しかったことを覚えています。


初めて知った「ふんわ〜り」


 さて、彼が名器を作るようになったのは、10年弱前。「包茎は治すのに、女性器の悩みに答えてくれないのはどういうことか」といったお悩み女性の電話を多く受けるようになったことで、女性器改造の発祥地・アメリカに赴き、女性器改造の師から、その施術を伝授されたことがはじまりだったそう。
 師の施術プラス、自身が発明した名器施術を武器に、これまで何マン個......とまあ、そんなにうまいこと書けるようなうまい話はなく、何千個の女性器を名器にしてきたといいます。

 施術方法はいたってシンプル。わざわざ国会図書館で調べたという、吉原から伝わる日本最古の女性器目録を参考に、「みみず千匹」や「数の子天井」などの形に、女性器内にヒアルロン酸を打つだけ。

 と、その前に、まずはカウンセリングを行い、施術者の女性器がどういった形かを言い当てるというのです。
 バストサイズを、服の上から、
「ふーむ......Eの70!」
 などと言い当てる、巨乳千里眼を持つ、巨乳スナイパーの存在なら知っています。でも、服はおろか、分厚い肉に覆われた秘部を、そんな、言い当てるだなんて......。

「ずばり、言い当てみせましょう」

 自身たっぷりの彼。わたしは半信半疑のまま、彼の質問に答えます。

「経産婦で、数年間セックスレスです。最近の悩みは、ハルンケアに頼ることを真剣に考えていることです。男娼と間違えられたこともあるほどの、立派な土手がございます」

 すると彼は、間もなくこう言い放ちました。

「ふーむ......膣圧30!」

 えっっっ!? ち、膣圧、さ、30!?!? わたしが困惑していると、彼が人差し指を出すよう、促します。素直に人差し指を差し出すと......。
 ふんわ〜り。
 彼がわたしの指を、ふんわ〜り、と、握られている感触がないレベルで握っています。

「これが、膣圧30です」
「えっ」
「ですからこれが、膣圧30です。ちなみに。経産婦ではない20代女性は、膣圧70が平均です」


 きゅううううううう!


 うぉっきっつきつやないかい。おまえほんま締まってんなあ。最高やでえ、とついつい紳助みたいな口調が頭の中を駆け巡るほど、わたしの人差し指が締められているではないですか。
 さっきの、ふんわ〜り、とは、比べるまでもない、雲泥の差。
 膣圧30の烙印を押されたわたしは帰宅後、夫を問い詰めました。

「ねえ、わたし、膣圧30だって! ねえ、だから抱かないの!? 膣圧が30で、ふんわ〜り、だから、レスなのおぉぉ!?」

 と、ここで夫が、

「それはひどいハラスメントではないか。人の妻に『膣圧30です』だなんて侮辱だ。きみは被害者だ。すぐさま訴えよう」

 なんて言うPTAな人間ではありません。夫は、

「えっ、知らないよ。違うんじゃない(なんだこいつ)」

 と受け流し、一方で当然PTA系とは住む世界が違う、深夜テレビのパンティやおっぱいにかぶりついてモジモジさせていた小4系のわたしは、それからというもの、女性器ケアに関する企画を積極的に受け、女性器を鍛える勉強をするに至っています。

 よくマウンティングしてくる女友達(友達?)が、「ひどーい。春ちゃんかわいそーう! それってセクハラじゃーん!」なんて言いますけれど、わたしはかわいそうでもなければ、ハラスメント被害者なんかじゃ、ないのです!

 先生、あのとき、膣圧30だと教えてくれて、本当にありがとうございました。(取材・文◎春山有子)

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