名だたる企業の「ワタミ」や「ユニクロ」がネットや一部週刊誌などでブラック企業報道され、バッシングを受けていたことは記憶に新しい。一般企業であるならば、法律で定められた「労働基準を守るべきだ!」「企業倫理はないのか!」といった人々の怒りが、過剰なバッシング騒動に結びついたのかもしれない。
だが、一般企業とは言っても、ワタミやユニクロが属する飲食業界やアパレル業界は「業界全体がブラック」ともいえる世界で、両社以上に劣悪な労働環境を強いる会社は無数にあるのが現状だ。そして、これらの業界以上に「ブラック業界」といわれているのが芸能界だ。
とくに養成学校を開くなど多くのお笑い芸人を抱える某芸能プロXが、ブラックまみれの企業であることは大方の予想通りだろう。だが、その内情は想像を絶する。労働時間の超過勤務やセクハラ、パワハラといったレベルの話ではなく、ほとんど犯罪に近い行為が蔓延しているというのだ。Xに所属していた元芸人男性が異常な内部体質について語る。
「あそこはメチャクチャです。あんな犯罪行為を普通に許すんですから異常としか言いようがありません」
この元芸人男性は、若手芸人ばかりが出演する「専用劇場」の楽屋で衝撃的な光景を目撃した。
「当時、若手芸人を束ねていたお笑いコンビGが、とある男女コンビに『SEXしてみろよ』とあおったんです。最初は軽いノリだったんですが、まわりは芸人ばかりなので、みんなもノリであおりはじめて。止むに止まれず男女コンビは泣く泣くヤラされていました」
この話は劇場関係者からXの社員にも伝わったが、なんら処分された者はいなかった。この一件に限らずXは、所属芸人に対する扱いが「虫ケラ以下」だったという。
「ある催しで若手芸人が太ももの骨を折る大けがをしたんです。正規の仕事ではないものの、ケガをしたのはXの本社でしたのでなんらかの補償があってもいいはず。それなのにX側は『自己責任』の一点張りで、一切なんの責任も取りませんでした」
ケガをした芸人はその事故のあと芸人を廃業。その後、しっかりとした治療を受けることができず、歩行困難な状態になってしまったとか。元芸人男性はこの事故の話を聞いてXを離れた。
「それよりヒドかったのは、収入が無い若手芸人にノーギャラの仕事を強制して貧困に追い込み、X系列の高利なサラ金を使わせようとすること。これ以上のブラック企業はありません」
一般企業と比べ、芸能関係者やマスコミ企業は「ブラックで当たり前」といった考え方もあるが、悪質なサラ金斡旋まで行われているのなら見過ごすことができない。労働基準法どころでは裁けない深い闇が存在している。
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Written by 村上茜丸
Photo by ただ成功のためでなく/SBクリエイティブ株式会社
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