「残念な女優」と言われ続けた本田翼がドラマ『絶対零度』で開眼 その影には”あの人”の存在が?

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MORE(モア) コンパクト版 2018年 09 月号

 先日、最終回を迎えたばかりのフジテレビの人気ドラマシリーズ『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』で、ドS刑事役・小田切唯を演じていた女優の本田翼。男気溢れる粗暴な振る舞いがよほどハマったのか、これまで彼女から感じ取ったことのない生き生きとしたヤル気と目をみはる演技力で、なにかが大きく変わったという印象を受けました。大根女優と揶揄され、むしろそれがトレードマークだった彼女に、一体なにが起こったのでしょうか?

「見た目が可愛いだけに、これまでは残念な女優でした」と笑うのは、ドラマ制作を手掛けるチーフ・プロデューサー。

「出始めの頃はウブな若手だなぁという印象を持ってて、現場に慣れるのはしばらくかかるだろうと思ってましたが、待てど暮らせど一向に演技力が身につかないのでヒヤヒヤしてました。ベテラン俳優と絡むシーンではセリフも描写も頭に入れてこないもんだから何度もNGを出すし、そこで少しは反省してくれればまだその場が救われるのですが、彼女の場合はゲラゲラ笑いながら手を叩く。うちの現場ではなかったけど、映画の撮影でこっぴどく監督に叱られ、もうちょっとその棒のような演技どうにかならないのか? 直せないなら今日の撮影はバラすぞと言ったら、〝了解でーす、お疲れ様でしたー!〟と帰ったというんです。ああ、こりゃやべえぞと(笑)」

 母親の勧めで業界入りをした本田翼。雑誌『セブンティーン』で専属モデルに抜擢されたことを機に、6年後の2012年に女優デビューを果たしました。スターダストプロモーションという大手事務所に所属している彼女は、女優デビューして間もない頃から恵まれた役ばかりあてがわれていました。しかし、存在感はあれど肝心の演技力がないことで、世間から散々な言われように….。

「木村拓哉と共演したTBSドラマ『安堂ロイド』の現場は、それでなくてもピリピリムードだというのに、本田翼は何度も繰り返しNGを出した。被害を被ったキムタクが、いい加減プロ意識持ったらどうだと最初のうちは腹を立ててましたが、一貫して悪びれる様子を見せない本田に拍子抜けしたのか、打ち上げの時は逆に仲良くなっていました。今じゃLINE仲間だそうで、しょっちゅうやりとりしてるらしいですよ。彼女って愛嬌あるし性格もサバサバしてて悪くないから、付き合いやすいんですって」(広告代理店)

 子供女優と茶化される一方で、周囲の男性を次々と虜にする本田翼。しかも噂になった歴代彼氏は、名うてのイケメンばかり。例えば今年、桐谷美玲とゴールインした三浦翔平とは半同棲していた過去があり、Perfumeのあーちゃんと深い関係にあったとされるジャニーズの八乙女光、同じくジャニーズの中山優馬、そしてドラマ共演をきっかけに銭湯デートが目撃された菅田将暉。菅田とは早すぎるすっぱ抜きで交際には発展しなかったという説もありますが、事務所関係者はこう話します。

「男女の関係にあったかどうかはわかりませんが、いまでも二人はとても仲良し。というか、彼女の芝居に対する概念を変えてくれたのが、菅田くんだと言われてます。ドラマ『絶対零度』での彼女は、これまで見たこともないほど演技がマシになっていて、SNS上でも話題になりました。プロの演技指導は定期的に受けているものの、気の置ける間柄で同業者からのアドバイスはやはり絶大なもの。下心からくるものか、それとも見兼ねてなのか。菅田くんは熱心に彼女の世話を焼き、〝演技とは〟をレクチャーしています」

 映画の撮影現場で名優・佐藤浩市から「チャラチャラするんじゃないぞ」と本気で怒られた際も、「さーせん」の一言でその場を乗り切ったという本田翼。入れ替わりの激しいこの業界で干されることなく今も息づき、なおかつ、演技力が僅かながらも向上しているということは、女優業の未来は明るそうです。(取材・文◎那目鯛子)