ジャーナリスト山口敬之氏が伊藤詩織さんに対して取った行動の不可解さを検証

s_バー風景[1].jpg 初めて飲んだ女性が正体をなくすほど泥酔していたら、どうしたか。

 伊藤詩織さんが実名をさらして、ジャーナリスト山口敬之氏を告発した。それに対抗するように、山口敬之氏は月刊「HANADA」花田紀凱編集長のネット番組に出て、反論し始めた。

 また山口氏はFBではご尊父が体調を崩して、入院した旨を投稿。これに関しては同情を禁じ得ないがここはあえて、山口敬之氏の言い分を飲み込んで、「では自分だったらどうしたのか」を検討してみたい。

 山口氏の言い分はこうだ。「アメリカでキャバクラで働いていた伊藤さんと知り合った→ジャーナリストに興味があるので相談→いけきつけの焼き鳥屋、寿司屋をはしご→酩酊状態の伊藤さんをタクシーに乗せる訳にもいかず自分が宿泊していた高級ホテル、シェラトン都ホテルの一室に泊まらせる」

 ここまでは山口氏がネット番組で言っていたことを要約したものだ。
 不起訴処分とは言え、この種の男女間の案件は非常に判断が難しい事も確かだ。
 しかし、山口氏がいう、キャバクラで知り合った(強調していたが)だけの女性を一回飲んだだけの仲だ、そして泥酔していたとは言え、ホテルに泊めるだろうか。

 山口氏の言い分では、伊藤さんが泥酔し、帰りのタクシーの中で嘔吐。それに動転した山口氏はこのまま帰らせるわけにはいかない、とホテルに宿泊させた。

 が、同じネット放送では、ホテルの監視カメラで伊藤さんが「しっかり歩いている」という旨の発言をしている。矛盾している。すなわち、山口氏が事実を発言しているのか疑問が残るのが一点。

 山口氏の行動をトレースしてみる。
 初めて飲んだ、キャバクラで知り合った程度の薄い知り合いの女性がタクシーで嘔吐をしたほど泥酔していたら、どうするのか。

 まず意識がはっきりしているのか、確認をするだろう。話せるようだったら、ホテルシェラトン都に泊まれるぐらいの財力があるくらいだから、タクシーの運転手に行先を告げ(女性からもよりの駅を聞いて)、金額を渡す。これで一度だけ飲んだ程度の知り合いの密度なら、十分義理を果たしたと言えるだろう。

 タクシーの運転手が拒否をしたとする。タクシー内で吐かれるのは、タクシー運転手にとっては損害賠償にあたるぐらいの被害だからだ。匂いがなかなか取れず、商売あがったりになる。

 しかし、そのタクシー運転手の証言は確認できていない。ともかく、拒否されたとする。その場合、緊急アルコール中毒の心配をし、救急車を呼ぶくぐらいの事をするのではないか。あるいは交番に連れていく。

 宿泊ホテルに泊まらせるというのは、よほど親密か(付き合いの年度が、である)ではないか。一度会って、しかもネット番組では山口氏の話だと、店ではたまたま同席していたさかなくんとの会話に夢中になって、伊藤さんとは会話もあまりしなかったほどだ。ぞんざいに扱ったというイメージだ。(山口氏にとって)そういう素性の知らない人を同宿させるだろうか。非常に不可解だ。山口敬之氏の反論は逆に、不可解さを増すだけのようななっただけのようだ。(編集部)

一回飲んだだけの女性をホテルに泊まらせる心理とは。