紀州のドンファン不審死事件 なぜ妻は『バイキング』に独占インタビューをさせたのか
〝紀州のドン・ファン〟が不審死を遂げて1ヵ月が経とうとしています。6月20日、和歌山県警は死亡した野崎幸助さん(享年77)が経営していた会社を家宅捜索。前回の捜索で調べきれなかった金庫などを集中的に捜査し、野崎さんの交友関係などを引き続き調べています。
「ある新聞社系週刊誌では、『(野崎さんの死の18日前に命を落とした)愛犬の体内を簡易鑑定した結果、覚醒剤の反応が出た』と報じましたが、あれは完全に勇み足。当局は簡易鑑定の存在すら否定し、本鑑定の結果について『まだ時間がかかる』と話していました」(地元メディア)
そんななか、ドン・ファン事件をめぐり、新たな人物が世間の耳目を集めています。
「(ドン・ファンの)妻の代理人に就任した『レイ法律事務所』の佐藤大和弁護士です。ワイドショー『バイキング』(フジ系)の月曜コメンテーターを務めるイケメン弁護士ですが、地元記者クラブによる妻への取材依頼や記者会見の要請を断ったにもかかわらず、自身が出演する『バイキング』に妻の独占インタビューを撮らせたことで、地元メディアから『あの弁護士、ナメてるでしょ』と非難の声が挙がっているのです」(同前)
もっとも、佐藤弁護士が妻の代理人に就任したのは知られざる理由があったというのです。
「ドン・ファンの妻はAVに出演してことを、野崎さんと結婚するにあたり、さすがにマズいと思ったのか、彼女は既存のネット動画を消すことを画策。テレビに多数出演している佐藤弁護士に依頼し、関係先に対し、法的手段に訴えかけることで動画を消してもらったというのです。その〝功績〟が認められ、今回、めでたく代理人就任と相成ったと」(同前)
こうして妻の信頼を勝ち得た佐藤弁護士ですが、法曹界の評判は必ずしも良くありません。
「最初の就職先は、債務整理が専門分野のアディーレ法律事務所。当時から同事務所の広報担当者に対し、『将来はメディアに出たい。テレビ局を紹介してください』と頼み込んでいたようです。そもそも、彼の主戦場は法廷ではなくツイッターとテレビ。クライアントに対する守秘義務違反を恐れず、係争中の案件について軽々しくツイッターでつぶやく弁護士なんて他にいませんよ」(司法関係者)
佐藤弁護士は常日頃から「有名になりたい」「女優と知り合いたい」という願望を周囲に語っていたという情報もありました。
そんな佐藤弁護士は現在、「週刊新潮」などの3誌以上のメディアに対し、出版差止請求をかけているといいます。しかし、裁判所はそれを認めず、いずれも却下しているのです。
「仮処分を連発していますが、通常、出版差止請求は最低でも50〜100万円の弁護士費用がかかります。その弁護士費用は、すべて妻が拠出しているのでしょうか」(前出・司法関係者)
この事件、こうして新たな登場人物がどんどん出てくるのでしょうか。(取材・文◎林田誠)