アパマンショップ大失態 火災原因のスプレー『heyash(ヘヤシュ)』が悪い意味で注目

kasai.jpg誰も亡くならなくて本当に良かった

今月16日夜、北海道・札幌市豊平区の不動産店アパマンショップで大きな爆発事故が発生。3棟の建物が崩れ、重傷1人を含め42人が怪我を負い、約50人が避難という事態となった。
この事故ではアパマンショップ職員が「スプレー缶100本以上を廃棄するため、缶に穴を開け、湯沸かし器をつけたところ爆発が起きた」と証言したため、職員の不手際をバッシングする動きとともに、このスプレー缶に対する注目が高まることに。

問題のスプレー缶はアパマンショップが賃貸向け室内の除菌と消臭に使う「heyash(ヘヤシュ)」である。
この「heyash(ヘヤシュ)」はワンプッシュで約4分間室内に除菌消臭物質が噴射されるというもの。企業向け製品であるため値段は非公開となっているが、アパマンショップ側はユーザーに対し室内の除菌消臭代として1万5000円~2万円程度で請け負い、この「heyash(ヘヤシュ)」を使っていたとみられる。

そして元アパマンショップ職員は「報道ステーション」(テレビ朝日系列)の取材に対し以下のようなコメントを出していたことが大きな話題に。

「お店が繁忙期の時とか忙しい時にお客さんから料金頂いて、抗菌やりますよって言ってるけど、後々気がついて忘れていたことは結構ある」
「売上的には抗菌スプレーを使ったことになっていて、それが丸々1本残るのはおかしいことなので、どこかで使い切らないといけない(空になったスプレーを本部に返却するため)」

このコメントから約120本とも言われる「heyash(ヘヤシュ)」を使い切らなければならないということは、「そもそも使っていなかったのでは?」という憶測が大きな物となってしまった。

そしてこの憶測を裏付ける形で先程アパマンショップリーシング北海道の佐藤大生社長が会見を開き、「店舗がスプレーを廃棄していたのは、消臭サービスを実施していなかったことが一因」と騒動を認め謝罪するに至った。

「帳尻合わせが大惨事かいな」
「物件まで行ってスプレーするだけの作業すらやらない意図とは」
「消臭どころか消火が必要な事態に」
「いままでの分、全額返金だろこれ」
「客から2万円受け取って爆発するだけの簡単なお仕事」

また、「モーニングショー」(テレビ朝日系列)の取材を受けた元賃貸契約者の女性は、アパマンショップ職員より「これを使って自分でやってください」と「heyash(ヘヤシュ)」が渡されていたとの証言を出しているため、このように客に対応させていた事案が他にもあったのかもしれない。今回の一件で年越しすら危うくなってしまったアパマンショップ。これから引越しシーズンへ突入するが、信頼を早期に回復することは困難だろう。(文◎編集部)

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