スパイ携帯を日本はいつまで売るのかな? と思っていたら急に締め出すような記事が出てきた|岡本タブー郎
格安スマホ、SIMフリースマホヲタの自分が、今まで絶対に手を出さなかったものがあります。
それは「LINE」と「中華スマホ」。
LINEはやむにやまれぬ事情があって2018年に初めてダウンロードしてしまい、今ではこのアプリがなければ暇をつぶせないほど依存してしまっていますが、そもそもなんで手を出さなかったのかというと「韓国に情報を抜かれる」という噂があったからでした。
これって世間は都市伝説のように思っているけど、さもありなんの話でね。そりゃあ無料で便利なものを配っているんだから情報は抜かれるでしょうよ、と。それなのによくみんな飛びつくなあ…と思っていたわけです。
しかし、冷静に考えてみればですよ。我々はすでにGoogleから「もう要らないよ」ってほど情報を取られ骨抜きにされています。Twitterもそう、Facebookもそう、Instagramだって。タダで利便性を享受できている代わりに、いろんなものが抜かれているのは分かりきっていることですよね。
なので、LINEは使うことにしました(分かっていたけど、なんかLINEには抵抗感があったんですよ)。「ま、抜かれて困ることは別にねえか」ってなわけで。
それと同じく、喉から手が出るほど使ってみたかったのが「中華スマホ」です。
特に、カメラ性能を重視する自分にとって、ファーウェイというメーカーのスマホは本当に魅力的です。値段もめちゃくちゃ安いのに性能がすこぶる高い。防水やおサイフ機能だけを我慢すれば、こんなコスパの高いスマホは他には存在しません。
でもねえ、
ファーウェイって、
アメリカではスパイ扱いなんですよ。
ファーウェイとZTEというメーカーのスマホ、アメリカ・イギリス・オーストラリアでは、市場からの締め出しを喰らい、事実上は「販売禁止」のターゲットにされています。
このスマホを使っているユーザーさんはたぶん知っていると思うのですが、日に何度か中国のサーバーに勝手にアクセスする仕様となっているんですよ。実際にメーカーもこれを認めていて、YouTubeなんかではものすごく話題になりました。
ですから、私はなかなか手を出せずにいました。アメリカがこうだったら、日本でも販売禁止になる確率が高いなあ、と。けど、恐れていたことは突然やって来ました。
中国通信機器2社を入札から除外 日本政府方針 安全保障で米豪などと足並み
https://www.sankei.com/politics/news/180826/plt1808260002-n1.html
アメリカの属国である日本は、空気を読んで「ほな、ファーウェイ売るの、やめるぅ?」という流れになっているようです。
しかし、問題は山積です。
ファーウェイというメーカーは元々日本の市場に昔から入り込んでいて、ソフトバンクなんかとも非常に関係性が深いと言われています。また、携帯会社が建てているアンテナなどの通信機器はファーウェイ製のものがかなり多く取り入れられており、その性能が高いことは広く認められています。WiFiの端末機もファーウェイ製が多く、コスパが高いんですよ。
ZTEは日本ではそこまで占有率はありませんが、ファーウェイはアップルを抜いて現在世界2位の携帯会社です。その実績を見れば「欲しいなあ」とも思うのですが、スパイ認定されている現状を見れば「手が出せないなあ」と思っていたところでした。
で、こういうことをまともに報じない新聞はなんなんですかね。「セキュリティ上の問題で」とか「技術的なアレで」みたいな記事はあるんですが、「なぜなのか」があまり取り上げられていないんですよ。毎度のことですが、いったいどっちを向いているんでしょうか(笑)。
みなさんも是非「ファーウェイ スパイ」で検索してみてください。まあ、あなたがそれを検索したことはGoogleに抜かれるんですけどね。(文◎岡本タブー郎 連載『ざわざわさせてやんよ!』)