「ジャニーズ性加害当事者の会」会見 東京新聞記者の長質問に被害者の妻が激しく反応 記者は何のために記事を書くのか
世の中、議論が起きると必ず「ノイズ」が発生します。ともするとこれは議論の正否を分からなくし、論点ずらしにもなります。これからも続くでしょう、ノイズの発生は。
ジャニーズ事務所性加害騒動ですが、7日に藤島ジュリー景子代表取締役社長が記者会見をします。これは第三者委員会とでもいうべき、「再発防止特別チーム」の報告書での提言と指摘を受けてのことと言って良いでしょう。この騒動で問題となるのは「性加害者」ジャニー喜多川氏の責任です。報告書ではジャニー喜多川氏について、「異常」という表現を少し確認しただけで2回は使っています。
「異常」。
「異常な人の元で行われた性加害」というのが、報告書を素直に読めばこの騒動を表現する事が出来ると思います。
イギリスでナイトの爵位を授与されていた国民的司会者・タレント、ジミー・サビルと今回の騒動はよく比較されます。数百人もの未成年の男女に性加害繰をくり返し、彼の死後、告発者たちの証言によって非道ぶりが明らかになります。ネットフリックス「ジミー・サビル: 人気司会者の別の顔」を見て知った人も多いでしょう。ジャニー喜多川氏と相似形のようです。
今回の件はここがキモであり、この被害・加害の落とし前と謝罪。そして今後のジャニーズの体制ひいては芸能界のいわば性加害に対して、どう向き合うのか。ここにフォーカスを当てなければノイズだらけになり、何のための当事者たちが声を挙げたのか。再発防止特別チームが報告書を提出したのか、ぼやけてしまいます。