歌舞伎町ホスト刺傷事件 「派手な宣伝トレーラーがホストの歪んだ承認欲求を生んだ」
東京・歌舞伎町ではホスト刺傷事件、飛び降り事件等、物騒な事件が続いている。 日曜日の午後に起きた飛び降り事件の現場付近では、 「『私だって!』と叫びながら、リストカットしようとしている女性を二人のホストが 止めていました」との目撃もあった。
元カリスマホストは、「最近の若いホストは、女の子のリストカットも止めるのが 下手になりました。本来、リストカットは、一人のホストで止めることができます。 お金ばかり追い求めずに、女性客の心と向き合うべきです。情緒不安定になって、承認欲求が高まっている女の子に振りまわされずに、メンタルコントロールをしないと悲劇がおきてしまいます」と話す。
ホストクラブの宣伝も派手になり、売上が 良いホストは、大物アーティストや人気アイドル並みのプロモーションが街頭でなされるようになった。かつては、大物アーティスト、人気アイドルのライブや新譜リリース告知等に使用されていたトレーラーがホストクラブの宣伝に使用され、都心を巡回している。
「ホスト業界自体の歪んだ承認欲求がトレーラー等の派手な宣伝手法を生んだと思います。 テレビのコンプライアンスが厳しくなって、以前よりホストがテレビに出演する機会は減っています。ただ、世間で周知され、億を稼ぐのが 当たり前みたいな洗脳がなされている今は 非常に危険です。ホストも客も無理しすぎてしまうのです。無理は犯罪と悲劇を誘発します」(ホストOB)
ホストクラブでは、客の飲食代に関して、月末の締め日まで支払い猶予を与えるような売掛制度を導入しているところが多い。飲んで気分が良くなって、売掛で法外な金額を使ってしまった後、支払い日までにどのようにしてお金を稼ぐかが問題となる。