11人の挑戦は続く WHITE SCORPIОN 3rdワンマンライブ『連撃』見せた進撃

ライブ開始から客を独特の世界観に巻き込んでいった11人。

もっとこのアイドルグループは世に知れて良いのではと思いました。今、その壁に挑戦しているのでしょう。秋元康総合プロデュースWHITE SCORPION(以下、ホワスピ)の3rdワンマンライブ『連撃』を観覧しての率直な感想です。曲も、ダンスも、ルックスもハイレベルであり、後一押しのところまで来ているのではないでしょうか。その根拠に9月23日開催会場の品川インターシティホールで行われた3rdワンマンライブは完売。あとは会場をだんだんと大きくし、武道館そして夢の舞台へ邁進して行けるのでは、という希望を抱かせるライブでした。

ライブ始まりから、SCOPIST(以下スコピスト)と呼ばれる岩盤支持層のファンのコールがハマっています。それだけホワスピの地道な活動が広まってきたという事だと思いました。

新曲「Corner of my heart」を披露。

EMDを強調した曲を立て続けにパフォーマンス。デビュー曲「眼差しsniper」「コヨーテが鳴いている」「Satisfaction graffiti」。このスターティングで客はホワスピの世界観に巻き込まれるはずです。「白と黒の世界」へ(衣装がここまでは黒を基調としていた)。ここまではスタイリッシュですが自己紹介では、「ザ・アイドル」に戻ります。ワチャワチャ感で客を沸かせます。正統派アイドルファンはこれを好む人が多いものです。必須です。ワチャワチャ感。

途中、ほぼ全曲センターHANNAの涙のスコピスト達や一般ファン層に向けた手紙も「来る」ものがありました。こんなに道が険しいとはデビュー前は想わなかったのかも知れません。しかし岩盤支持層であるスコピストとホワスピの絆も強くなっていっている気がします。先ほどに書いたようにコールに現れている気がします。これはホワスピにとって大きく、心強い後押しです。ライブをこなす事によってチームワークも然り、パフォーマンスは確実に上がっているはずです。

衣装を変えての夏の歌「Beach opening」。

そしてアイドルグループのライブで最も重要と言っていい「煽り役」。これはCOCOが、充分担っていました。「煽り役」がしっかりしていないライブは、やはりどこか消化不良が起こるものです。その点、「連撃」はしっかりライブとして成立していました。個人的にもっと、COCOの煽りが見たいと感じました。

アンコール後の新曲「愁情」「希望には羽がついている」「Corner of my heart」を初お披露目。「愁情」はこれからの秋冬シーズンにぴったりのバラード。10月22日発売2ndミニアルバム「Corner of my heart」に入る3曲です。

バルコニーから「愁情」を披露。

ところでこれから行楽シーズンでドライブをする人もいるでしょう。車でホワスピを聞きながら、走るってみてください。気分も上がります。現に僕は帰り道は車内でホワスピをパワープレイしていました。個人的には「動く唇」が一番好きですが王道のアイドルソング「ILU」(姉妹グループRain Treeの楽曲)もドライブにぴったりです。実体験しているので、ドライブでのホワスビのパワープレイはおススメ出来ます。10月に念願の海外(香港)公演が待っています。

COCO、ACO、NICO、CHOCO、ACE、HANNA、MOMO、NAVI、ALLY、AOI、NATSUの11人の挑戦はまだまだ続きます。彼女たちが夢を掴むまで見届けたい。きっとスコピスト達もそう感じているのではないでしょうか。(文・久田将義 写真©OVERSE)