武井咲のデキ婚を生暖かく見守る芸能界とコメンテーター達
武井咲とEXILEのイケメンボーカルTAKAHIROの婚約。しかも出来婚だという。これに対するワイドショーに漂う微妙な空気感はなぜだろうか。手放しに喜ぶ人と、困惑した表情の人がいる。武井咲の所属事務所オスカープロモーションの「25歳までは恋愛禁止令」があるからだ。
とは言え、これはあくまで暗黙のルール。それだけに武井咲は先のスケジュールやCM契約が残っているのにもかかわらず、妊娠の決断をした。しかしこの決断に対して周囲は微妙な空気に包まれた。
武井咲所属のオスカープロモーション(以下オスカー)は元来はモデル事務所だが、米倉涼子や上戸彩などをはじめ女優業にも力を入れている。
武井咲はオスカーにとって、かなり重要な地位にいた。それは「黒革の手帖」のヒロインへの抜擢からでもわかる。
芸能界の大物、オスカー古賀社長の悲願は米倉涼子をハリウッド女優にする事と言われている。だからこそ、昭和の大女優・山本陽子が演じた「黒革の手帖」をオスカーの仕切りで米倉涼子を主演に持ってきた。結果、ドラマは大ヒット。米倉涼子の代名詞となりモデルから女優へと進化を遂げた。「黒革の手帖」はオスカーにとって大切な作品なのである。
その大舞台に23歳の武井咲を抜擢。期待の大きさがわかるというものだ。当初は銀座のホステスという役に清純派の武井咲が馴染むのかといった不安視する声もあったが、識者の間ではおおむね好評。武井咲も米倉涼子同様、モデルから女優への完全脱皮をはかっていたところだった。
そこへふって湧いたTAKAHIROとの婚約。妊娠三か月というからにはこれから産休に入り、せっかくの「黒川の手帖」好演から始まるであろう本格女優としての道も出産までブランクが空く事になる。オスカーは寛大な態度を示しているが、事務所の真意が測りきれていない。ワイドショーのコメンテーター達の何となくぼんやりしたコメントはそれを慮っての事だ。
一方のTAKAHIROはATSUSHI同様タトゥーありのイケメンながら少し不良じみている。武井咲が惹かれたのはその不良じみたところである。不良じみたと言えば、米倉涼子も以前「フライデー」でスクープされた「彼」(本人は否定)は素性もかなりグレー。という意味では、オスカー二大看板女優はちょいワル好きの系譜と言えよう。(編集部)
《参考資料》武井咲写真集『PLUMERIA』(小学館)