ゲーマーの祭典「カプコンカップ」で賞金不正か ライセンス持ってないと1/5に減額……?
『STREET FIGHTER V ARCADE EDITION (ストリートファイターV アーケードエディション) – PS4』より
「eスポーツ」という大きな流れが世界を席巻しているが、ゲーム大国と呼ばれながらもeスポーツには少々乗り遅れ気味のここ日本。2018年よりようやく日本国内でもプロゲーマーライセンスを発行する団体が本格始動となり、巻き返しに期待がかかっている。
それでもまだ高額賞金を謳うゲーム大会開催の困難さや、「プロゲーマー」に対する定義や契約の内容など手探りの部分は多く、今回はこのような手探り部分から炎上騒動が発生となってしまった。
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発端となったのは2018年12月に開催された格闘ゲーム「ストリートファイターV アーケードエディション」の公式世界大会「カプコンカップ」。
この大会で、7位タイとなった選手が、約50万円の賞金が受け取れる入賞であったにもかかわらず、紆余曲折あり10万円しか受け取っていなかったことが女性プロゲーマーのYouTube配信で明らかとなったため騒動に。
なお、賞金減額の理由は入賞者がプロゲーマーとしてのライセンスを取得していなかったためとのこと。
騒動の高まりから該当の入賞者は動画を配信し、「ライセンスを受け取れば賞金を満額受け取れるとの案内はあったが、自らの意思で辞退した」「賞金が欲しいからと言ってライセンスを受け取るのは違う」「自分で納得してライセンスを断る選択をしている」と問題提起を行ったため議論も加速することに。
「自分たちでシーンをアコギな場所にしてくスタイル。こんなんじゃ根付くわけねーわ」
「ライセンスがゲーム別な上に期限が二年っていうのが最高にクソボッタクリ」
「利権かよ」
「ゴルフだって優勝してもアマチュアは賞金0だろ。プロ化するってのはそういうことじゃん」
「将棋のように対戦料にすれば良い」
「不正してない選手の賞金剥奪したってこと?」
流れを見る限りプロゲーマーライセンス発行団体に厳しい目が向けられているようだが、これに拍車をかける情報も。
同入賞者が2014年に開催された「カプコンカップ」では約350万円の賞金を問題なく受け取っていたとする情報が出回ることとなったのだ。
この情報拡散から2018年より導入されたプロゲーマーライセンスの意義について疑問を抱くものも少なくないという状況になってしまった。
もちろん「CCで賞金10万告げられたのは、ベスト8に入ってから」「よく調べないで参加してたってだけだよね」と入賞者の落ち度を指摘する声もあるにはあるが、これらの意見は格闘ゲームで言うところのライフゲージ”瀕死状態”にも近い極少数意見となっているようだ。(文◎編集部)