「ああ、私ブスやったんか」 整形手術した有村藍里は妹との接点を限りなく消してきたはずなのに|春山有子
3月3日、自身のブログで、
<輪郭矯正という骨から輪郭を整える手術をしました。美容整形です>
<隠す必要もないかなと思って。今の私も手術前の私もワタシだから>
と、美容整形を公表、同日放送のドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で手術の様子が放送されたことが話題となった、女優・有村架純さんの実姉である有村藍里さん。
放送後は大反響を巻き起こし、おおむね賛同する声が多い印象を受けます。
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藍里さんといえば、2006年頃から撮影会モデルをはじめとする芸能活動をスタート。姉妹関係は一切隠したまま、長く「新井ゆうこ」の名前で活動を続けていました。たとえば、架純さんが2015年5月1日放送の『A-Studio』(TBS系)に出演した際、藍里さんは名前を明かさず後ろ姿のみの静止画での登場にとどまるなどの、念の入れよう。ご本人に”有村架純の姉で売れよう”という意思はなかったように思えます。
しかし、架純さんの映画『ビリギャル』公開と同時期の2015年5月21付けの東京スポーツが、架純さんの実姉であることを報じたのです。
<新井は、D88(Dカップ)・W55・H84と極上エロボディーの持ち主>
<(DVDの内容は)ビキニ姿になった新井がヒップをドアップで何度も見せつけてくる。ベッド上では、ピンクのバランスボールに馬乗りになって跳ね、黄色いアイスキャンディーを色っぽく頬張ったり、チロチロなめたりしている>
と、中年男性の舌なめずり誘う表現たっぷりに紹介しました。
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そうしたことも一因とあってか、世間に、”清楚な妹・架純””エロボディーでバランスボールに乗る姉・藍里”といった印象が広く浸透してしまったのです。
グラビアアイドルとしては、特段過激なことをしているわけではなかった藍里さんですが、”清楚な妹・架純”とのコントラストが強烈すぎて、本人の意識とは異なる方向に、印象だけが暴走していったように思います。
その頃からでした、一部ネット上で藍里さんを「ブサイク」とする声が上がりはじめたのは。
その上、2017年に「新井ゆうこ」から「有村藍里」に改名後、バラエティ番組に次々と出演すると、たとえば2017年11月9日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)では、「残念な姉の方です」と自虐的に自己紹介。さらに、「”新井ゆうこ”と検索すると”ブス”って出てくるんです」「ああ、私ブスやったんかと思って、少しでも可愛くできたら」と、自撮り写真を「頭の形から爪の形まで全部修正」していることを明かしたのです。
マイペースに活動するモデルから一転、”有村架純の姉”になってしまったばかりに、「ブスやったんか」と思い、写真を修正するようになったーーということは、この頃にコンプレックスに拍車がかかったように思うのは、気のせいでしょうか。今回整形に踏み切ったのも、「口元が残念」という声を気にしていたことで、
<口元が気になって人前で素直に笑うことが怖くなっていました>
と、綴っています。
写真はイメージです
さて、藍里さんの整形については、
<めっちゃ可愛くなった><整形成功は素晴らしい><元々とお綺麗な方なのにさらに自分を磨いてるその姿素敵すぎない?><整形してから笑ってるときすごいキラキラしてるし最高>
と、ポジティブな声が並ぶなかで、どうしても気になってしまうのが、
<女ウケ男ウケ最高すぎる><有村藍里の顔好きだったけど、整形した後めっちゃ妹に似てるな><可愛くなったなあ。妹に似すぎ>
といった、他者の評価を基準にしたり、架純さんに似てきたとする声。やっぱりそちらに引っ張られてしまいますよね。自身も前述のブログで、
<手術をするべきなのかずっと考えていました。嫌われたらどうしよう。変に思われたらどうしよう。わたしどうなるの? 大丈夫? これから先、どう生きればいいの?>
と、他者の目を気にするがゆえの葛藤を明らかにしています。ですが、<ただ、手術をしないという選択はできなかった>という藍里さんが目指したのは、ただ一点、
<今、可愛くなりたい>
でした。そんな藍里さんや、同じような悩みを抱える人に、藍里さんに向けたこんなSNSユーザーの書き込みを読んでほしいと思ってしまいます。
<有村藍里ちゃんは整形する前も後もかわいいし最高に大好きなので、あいりちゃんの存在が私にとって天国> (文◎春山有子)