「コカインの怖さ」を元暴力団組長に聞いてみました 当局が狙うピエール瀧容疑者の次の人物とは
写真はイメージです
「コカインで逮捕」は薬物案件でもあまり聞きません。そこで元広域指定暴力団三次団体組長からコカインはヤクザのシノギなのか。そして「依存度が高いのか」「どこから密輸するのか」を聞いてみました。
関連記事:ピエール瀧容疑者にコカインを譲り渡した20年来の知人女性が逮捕 彼女は闇の売人だったのか
――ピエール瀧容疑者が逮捕されたことはご存知だと思います。コカイン中毒者はそんなに聞かないのですが、どこから密輸していたのでしょうか。
「コカインの密造は、主にコロンビアが有名でコロンビアマフィアの収入は国家予算以上になる。ブラジルやメキシコ等を経由して船で日本に入って来る」
――覚醒剤はヤクザのシノギとして有名ですが、コカインもでしょうか。
「群馬や浜松にはブラジル人グループがおり、これらのグループが日本のヤクザと取引をして卸している。ちなみに1キロ当たりが700万~900万。鼻から吸うためにヤクザは隠語で『鼻』と呼んでいる」
――で、卸したコカインをどんな人間に売る訳ですか?
「だいたい、ファッションモデル、ファッションデザイナー、アパレル関係、芸能界。一般人にはあまり売られていない。ドラッグの中では特別かも」
――どのような効果が現れるのでしょうか。
「併用に大麻を仕様すると相乗効果でエクスタシーに何度も達する。覚醒剤よりも身体中の臓器器官が狭くなり敏感になる。体か熱くなり神経が過敏になり感じやすくなる。効果は最高長が40分くらい。それを過ぎると覚めた感じがする」
――ピエール瀧容疑者も大麻を20年くらいやっていたという事でした。
「翌日の仕事に差し支える事がなく、人気商売の人間には好まれる。覚醒剤より、少量で効くしな。コカインを好む連中と覚醒剤を好む連中とでは層が違う。芸能界に広がっているドラッグ」
――ルートは他にどこから仕入れているんですかね。
「イランからのルートも有るけど日本での消費率は覚醒剤の100分の一程度で圧倒的に覚醒剤の需要が多い。でもコカインの需要は確実に増えるんじゃないか。ストローを持ち歩かずに済む。紙幣を丸めてストロー代わりにして鼻で吸い込むのが一般的」
――コカインはどのくらいヤバいものですか。
「アヘンを原料としたヘロイン。コカの葉を原料としたコカイン。これらは麻薬になる。でも常習性が強く、続けると廃人になり精神障害になる。俺らからすれば危険な薬物だと言わざるを得ないね」
参考記事:ピエール瀧容疑者をかばうあまりの「コカイン堂々とやろう」と言ってしまう風潮のダサさ|久田将義 | TABLO
元暴力団ですら二の足を踏むコカイン。ピエール瀧容疑者にはそれほど抵抗がなかったのでしょうか。
先日、売人が逮捕されました。続いて当局が狙うのはコカイングループは誰なのか。どこが卸元なのか。という点でしょう。ささやかれている次の人物は何人かいるようですが。一部ではユニットで活躍の大物男性ミュージシャンという情報も飛び交っています。(聞き手◎久田将義)