明らかに日本へ対する差別心 ドイツ企業のCMで描かれた「白人男性になら誰でも感じる」アジア女性像

ドイツ国内でもドイツ在住の韓国人男性、カン・ソンウン氏がCMを取り下げる署名活動を始めるなどし抗議の声をあげていますが、ホルンバッハはこの動画の趣旨について「コンクリートジャングルのような街で、自動販売機からしか手に入れられない春へのあこがれを描いた」とし、4月1日現在、謝罪する姿勢は見せていない状況です。

ネットでは、このCMについて「キモい」「趣味の悪いCMだね」「見てて良い気にならないでしょ 作ってて何とも思わなかったの?」と嫌悪感を示す声が続出。また「CMの意図がわからない」「このCM表現で何を訴えたかったんだろか」と疑問を呈す声や、「後から付け足す釈明がどんどんおかしな事になってない? 」「謝罪するどころか上から目線で燃料投下してる点を見ても 故意に炎上させようとしてるのかもね」 とホルンバッハの釈明にツッコミを入れる声もありました。

このCMについて、日本の広告クリエイターはどう考えているのでしょうか?

「このCMを作ったクリエイティブディレクターは、自国の取材にて日本のブルセラ文化を元にしており、男女の性別をひっくり返したにすぎないと話しており、全く反省の色は無さそうです。このCMのせいで、アジア人女性が白人男性の匂いに性的興奮を感じるなどといった誤解が生したら、被害を受けるのは女性たちですからね。個人的には恐ろしい偏見に満ちたCMだと思います」(コピーライター)

たしかに、いくらホルンバッハが特定の国についての話でないと釈明しても、このCMがアジア人女性への差別を助長する表現が含まれるものであるのは明白。このCMは今後、どのような展開を見せるのか。今後も注目したいところです。(文◎小池ロンポワン)

 

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