「妊活中と言っておきながら、妊娠していた!」と職業:はあちゅう氏に食ってかかる女たち|春山有子


せっかくのおめでたい事なのに…

3月27日、作家でブロガーのはあちゅう氏が、事実婚中夫であるAV男優・しみけん氏との間に第一子を授かったことを、自身のSNSで報告。<【妊娠のご報告】秋に男の子を出産予定です>と幸せそうに笑うツーショット写真とともにアップしたほか、ブログやYoutubeでも報告し、話題となりました。

本来なら「おめでとう」で済む話ですが、これまで数々の炎上に巻き込まれてきたはあちゅう氏。しかも取り扱うには非常にセンシティブな”妊娠”という話題で、そう一筋縄ではいくはずがなかったようです。

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まず、報告を受けネットユーザーたちが疑ったのが、「『妊活中』と言っている最中に、すでに実は妊娠していたのでは?」ということ。

実ははあちゅう氏、しみけん氏との日常生活をイラストにしたインスタグラム・アカウント<旦那観察日記>で、2019年1月10日より「妊活編」をスタートさせていました。その理由についてはブログで、
<私が発信することが誰かのためになる日が来ると思うので 先の長さがわからない今のうちから 勇気を出して 公開してみようと思いました>
と説明しています。

この時点で、<トライを始めて 半年くらいで、本格的な 不妊治療には踏み込んで>いなかったようです。同時に、<この領域に踏み込むと コメント欄も荒れるだろうし 炎上リスクを背負いこむから どうしようかなー…と思ったんだけど。>と懸念を示していましたが、実際にインスタグラムに溢れたのは、共感のコメントばかり。妊活中、または妊活経験者からの厚い共感のほか、励ましやアドバイスなど、はあちゅう氏に寄り添った言葉が多数を占めていました。

一度は別れたしみけん氏と「子どもをつくること」を条件に2018年3月に復縁したというはあちゅう氏。復縁後は、「8月から妊娠する予定」と計画を立てた上で、「旦那、精子だけは強そうだし!」と軽く考えていたもののそう簡単には妊娠しなかったそう。そんな自身について描いたインスタグラムのイラストエッセイは、妊娠検査薬と向き合う際の感情や、様々な方法を試したことなど、妊活中の女性が「わたしもそうだった」など共感しやすい内容になっています。

しかしその「妊活編」アップ最中での、妊娠報告。

「秋に出産予定」とするはあちゅうさんに対し、ネットユーザーたちは素早く数週を計算し、「2018年12月に着床し、1月には妊娠検査薬で陽性反応が出るのでは」と推理、その結果、「妊活中と言っておきながら、妊娠していた!」と問い詰める声が多く上がるに至りました。

さらに、1月25日に母親らが自身の誕生日祝いをしてくれたという投稿をアップしましたが、この日の2人の服と背景が、今回のYoutubeの妊娠報告動画で母親へ妊娠を報告したというくだりと、一致。動画内の会話で、「けんちゃんいつ知ったん?」「けんちゃん2週間前」というやりとりがあることから、「妊活編」開始時期との一致を指摘する声も。

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はあちゅう氏はそうした声について、<デマ>とはっきり示し、<妊活の発信を始めた段階では、出来ていませんでした>と否定しています。

それだけでは周囲や自分自身が納得できないと思ったのか、4月1日には自身のSNSで事実を公表。妊娠判明は<1月17日>であると明かし、<妊活編を公開したばかりだったので「このタイミングで!?」(これは嫌な方向の誤解が起きそう)と私自身も思いましたが、これはもう、コントロールできないことなので…私にも予想がつきませんでした>と率直に語っています。

そのため、妊娠しながらそれを明かさず妊活編をアップし続けることについて、<妊活、不妊、養子に関するアドバイスをもらうことを心苦しく感じていました>とし、妊娠を公表するタイミングの難しさに苦悩していた心情もまんべんなく投稿しています。

かねてから、「新しいプラットフォームには、とりあえず全部触ってみる」と語っているはあちゅう氏。今回もこれまで同様「妊活」に触ったものの、本人が<この領域に踏み込むと コメント欄も荒れるだろうし 炎上リスクを背負いこむ>と懸念したとおりの結果になってしまいましたが、はあちゅうは仕事のできる人なので今回も確実に金に変えるでしょう。

それが、「職業:はあちゅう」です。「人生全部コンテンツ」と公言し、ハイリスクでハイリターン(『旦那観察日記』も開始してすぐに大手数社から書籍化のオファーが来た)なのが、”はあちゅう”という仕事なのでしょう。

ひとつ言えることは、今回の妊娠報告に際して、いろいろな掲示板に散見する、

<子どもがかわいそう>
<子ども絶対イジめられるよ>
<もしうちの子がこの子どもと同じクラスになったら絶対『付き合うな』って言う>

と、”わたしはイジメます宣言”を堂々としている人が、自分の友達や、隣に住んでいる人や、同じクラスの子どもの保護者じゃなかったらいいなあ、ということです。(文◎春山有子)