アルバイトのブラック労働が問題視されていると報道 その翌日に大型トラブルが起きた小田急電鉄

 4月8日未明から、小田急電鉄が全線で運転を見合わせていることを発表しました。その後、運転は再開されましたがダイアは乱れており、SNSでは「地獄絵図です」といったような投稿があちこちで散見できます。

このダイアの乱れに対応するために、またもや小田急で働くアルバイトさんたちに過酷な労働が強いられるのかと思うと胸が痛くなります。

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奇しくも、この安全装置障害が起こる前日7日に、「小田急電鉄はブラック企業だ!」というニュースが駆け回りました。この小田急ストップは、まさにこれを受けて引き起こされたのか? と言えるほどタイミングがピッタリだったのです。

学生による労働組合『首都圏学生ユニオン』が、小田急電鉄に対してアルバイトの待遇改善を求めて交渉を行っているとハーバービジネスオンライン(https://hbol.jp/189681)が報じたばかりでした。記事によると、

小田急は、アルバイトを大学生もしくは専門学校生からしか採用していないという。ユニオンは、学生アルバイトが、時給1100円で過度な責任を負わされていることを問題視している

同社のアルバイト募集要項によると、朝のシフトは6時15分から9時、夕方は17時から20時、深夜は21時から25時となっている。学生バイトの中には、朝働いてから授業に出るという人も少なくない。
しかし、人身事故といったトラブルが発生すると、2~3時間の残業を強いられる。小田急のみならず、接続している路線でトラブルが起きると、運転再開に関する問い合わせに対応したり、振り替え輸送を利用する大勢の旅客対応に追われたりするからだ

とあります。この記事で分かったことは、小田急電鉄のアルバイトへの依存率はものすごく高く、社会インフラ企業であるにもかかわらずアルバイトへ課す責任が重すぎるといったことでした。

おそらく、今回のダイヤの乱れでも対応しているのはほとんどがアルバイトだということが想定されます。

よく、電車が止まったことに対して駅員に突っかかっていく人を見かけますが、ちょっと待って下さい。小田急の彼らはほとんどが低賃金で雇われているアルバイトなのです。正社員の駅員よりも、責任はないのです。

問題なのは企業としての小田急電鉄のあり方ではないでしょうか。ハーバービジネスオンラインには、その他の問題も取材して書かれているので是非一度目を通してみてください。

月曜日の朝のタイミングの良いトラブル……これが学生たちによる”反乱”でないことを祈ります。(文◎編集部)