起業後最大の危機か 幻冬舎・見城徹氏の発言に日本を代表する作家たちが反論 謝罪するも論点ずらしと指摘

またネットでは、見城さんだけではなく、部下である幻冬舎編集者・箕輪厚介さんのツイートも炎上する事態に。箕輪さんは幻冬舎から出版されるはずだった津原さんの文庫『ヒッキーヒッキーシェイク』(ハヤカワ文庫JA/6月6日発売)の担当編集者である早川書房の塩澤快浩さんが「僕の文芸編集者としての矜持をこめて、津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』文庫版には、次のようなコピーをつけさせていただくことにしました。『この本が売れなかったら、私は編集者を辞めます。早川書房 塩澤快浩』。よろしくお願いします」と自身のTwitterに記したところ、それに対して自身のTwitterで言及。

「なんだそれ。笑 祈ってないで届けるための方法を死ぬ気で考えて必死で実行すればいいのに」
「俺も動画作ったりイベントやったり新しいマネタイズ方法考えるのやめて、帯に売れなかったら辞めますって書くだけにしようかな。余暇が増えそうだ」

と挑戦的な言葉を投げかけていました。
しかし、箕輪さんが塩澤さんの「矜持をこめて」という表現に「祈ってないで」と茶々を入れていたことに対し、ネットでは箕輪さんが矜持を“誇りやプライド”という意味でなく“祈り”と読み間違えているのではというツッコミが殺到。
それに対し箕輪さんは「なんか矜持を祈りと読み間違えたみたいな謎の話が湧いてるんだが、読み間違えてない。他社から持ってきた文庫に、これが売れなかったら編集者を辞めるって帯に書くって姿勢に、他力本願的な祈りを感じただけで。本って売るために死ぬほどやることあるから。まあ、僕には関係ない世界の話です」と反論されていました。

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見城さんから謝罪はあったものの、この“事件”は今後、幻冬舎にかなり暗い影を落とすのではないか、と出版関係者は予測します。

「会社的に一番きついのは世間から『幻冬舎の本はもう買わない』という不買運動が起きること、そして看板作家たちが書かなくなったり、過去の著作を引き上げるということでしょう。見城さんは実売暴露については謝ったものの、津原さんに対する圧力疑惑は解決していませんし…。今回の件で読者、書き手ともに幻冬舎に不信感を持った人は多いでしょうし、信頼回復がかなり遠い道のりなのは間違いない」(出版社勤務)

はたしてこの問題は、この後どういった展開を迎えるのでしょうか。(文◎小池ロンポワン)