ハプニングバー摘発で客と従業員が逮捕 経営者の男がなぜ違法店を再開させたのかを法廷で語る
「なんだこれ…!」
初めて触れるその世界に彼は衝撃を受けました。最初こそ驚きや抵抗感がありましたが、だんだん慣れて平気になっていきました。
「周りもみんなやってるから」
少しづつ彼は「変態の集まり」というハプニングバーにのめり込んでいきました。そこから紆余曲折を経て、彼は美容師の仕事を辞めてハプニングバーを経営するまでになったのです。
2人目の子供も生まれ……
一軒目のハプニングバーを潰してした後はもう同じような仕事をやるつもりはなかったようです。しかし前科のある身ではなかなか仕事は見つかりません。一軒目のバーを経営している時に彼は結婚をしていて、子供も1人いました。
「家族が食べていくために」
彼は場所を変えてまた店を開くことにしました。今度は違法な店でなく「ナンパバー」という形態のものでした。相席屋のような店で「ちょっとやらしい、怪しい雰囲気のバー」で「わいせつ行為は禁止」でした。
しかしこのお店は流行りませんでした。
資金繰りは厳しく赤字は膨らみ、借金もかなりあったようです。彼は少し方針を転換して、店をのぞき部屋のようなスタイルに変えました。これもあまりうまくいかなかったようです。
「前の常連さんにまた来てほしい」
お金の面での焦りもありました。このお店をオープンしてから2人目の子供も生まれていました。
「これくらいならいいかな、と思って…」
売上を上げるために、だんだん店のコンセプトは過激なものになっていきました。そしていつしか、一軒目の店と同じようにハプニングバーとなっていました。元通りになってしまったのです。