「子どもたちへのインタビュー控えて」 カリタス小学校校長の言葉を無視したワイドショー|久田将義

「報道関係者の皆様にお願います。これは保護者からです。子供たちの写真を撮ったり、それから子供たちにインタビューをしないでほしいというのが出されていましたので保護者の願いですのでどうぞ受け止めて頂きたいと思います」

これは比較的強い口調で言われました。放送していたテレビ局は音量を小さくし男性アナウンサーが「これは私ども気を付けなければ」とフォローしていました。

なぜスタジオに戻さないといけないのでしょうか。後ろめたいことでもあるのでしょうか。生放送だから流れたのでしょうか。録画だと編集されていたのでしょうか。

現場のコンビニはマスコミの駐車場と化していた(写真◎編集部)

それでは、翌日のワイドショーはどうでしょう。今のところ(2019年5月29日11時現在)、容疑者の人となりが分かってきたので、そちらに重きを置いていますが、校長からの、このマスメディアに釘を刺した言葉は放送されていません。

校長の言葉は「節度を持ってください」と言っています。「記者である前に人であれ」ということでしょう。

報道は大切です。二度とこのような悲劇を起こさない為にも亡くなってしまいましまたが、容疑者の人となりを取材することは重要です。報道する側も自らを律した報道を望みます。(文◎久田将義)

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