緊急避妊薬が“オンライン診察”で買えるようになる!? 性犯罪被害者を救う切り札となるか?

そもそも緊急避妊薬は2015年に全面解禁されているのだが、服用時、特に初診時には医師の対面診療が必要。しかも、性交から72時間以内(3日以内)の服用がマストで、それも時間が経過するとともに効果は薄れるという。

それだけに、もっともこの薬を必要とする性被害犯罪者の場合、その精神的なショックや状況を鑑みると、服用にハードルが高くなっていたのが実情だった。

服用に至る流れとしては、オンラインで医師の診断後、処方を郵送でもらい、その処方を持って薬局へ。そして、薬剤師の「目の前」で服用する。この薬剤師の前での服用は、転売などを防ぐためだ。ちなみに、今回の検討会では対象者を性被害者のみとは限定しておらず、不測の事態を含めた性交者にまで広げている。

常識的に考えれば、性被害犯罪者の心理面のケアは十二分に考えても、考えすぎということはない。そのことを考慮すれば、オンライン診療が近い将来可能になることは吉報であろう。