ミイラになるために自ら死を選んだ僧侶たち 彼らがこの秋、東京にやって来る……!! |Mr.tsubaking

貫秀寺

エジプトのミイラは、その人が偉大な存在だったために残された者達が、その姿を未来永劫残そうと、ミイラになるよう施していくものです。

しかし即身仏は、自分が死んだ後も仏教の教えを伝えていきたいと願う僧侶が、生きているうちから自らミイラになっていくのです。

弘智法院 宥貞は、村に疫病が流行したのをきっかけに、即身仏として薬師如来になることを決意しました。

薬師如来

身体に水分が残っていると、死後すぐに腐ってしまうため、ミイラになれません。その為、ミイラ仏(=即身仏)になるには、まず木食(木の皮ばかりを食べること)をして、身体から水分をなくしていきます。その後、断食に移行しさらに身体の水分をなくします。

限りなくカラカラになったところで、石棺に入り(土中の穴に埋められる例もあります)お経を唱え続けるのです。

石棺

弟子や近隣住民は、空気穴から漏れてくるそのお経の声が聞こえなくなったところで入定(死)したと判断しますが、すぐには石棺をあけたり掘り出したりせず、ミイラ化を待ちます。

数週間から数ヶ月後にようやく石棺が開かれ、ついに即身仏となるのです。

こちらがその写真です。

参考記事:ツチノコ騒動で有名な東白川村 破壊された「ごいっしょうさま」が語る悲劇の歴史 | TABLO