石原新党の内部も混乱する西村真悟と田母神俊雄の合流宣言
Photo by いつまでもアメリカをアテにするな!(田母神俊雄)
日本維新の会から分党する石原新党に、西村真悟氏が参加の意欲を見せている。ただグループ内にはそれを歓迎しないムードもあったりして……。6月12日に石原新党設立準備会が開かれた時のこと。西村真悟氏が6月6日に書いたブログが話題になった。
「田母神(俊雄)さんも、私とともに参加する。これが、保守の『結集』の意義である」
これをとりあげたのは坂元大輔氏だった。続いて発言したのは新党で国対委員長に就任予定の中田宏氏。中田氏は田母神氏の参加ではなく、西村氏の参加自体が不満のようだ。
「支援者から西村さんはどうなるのかという問い合わせがある。人種差別発言を踏まえ、日本維新の会を除名された経緯を慎重に考えてほしい」
「人種差別発言」とは橋下徹氏の慰安婦発言について、2013年5月17日の代議士会で西村氏が「日本には韓国の売春婦がうようよいる」などと発言したことだ。幹事長の松井一郎氏は西村氏に議員辞職を求めたが、西村氏はこれを拒否したために除名された。
中田氏の発言は西村氏の参加を拒むものだが、さっそく今村洋史氏が西村氏をかばっている。
「それぞれの議員がいろんなスキャンダルを抱えてここに集まったわけで。今さらそう言われても……」
そもそも西村氏の除名処分については、「橋下共同代表を擁護した発言」として党内では同情論が多かった。発言の場が本会議や委員会などではなく、代議士会という非公式な場であったことも、「撤回すればいいのではないか」と言われた。
平沼氏が「西村さんは以前、一緒にやっていた」と述べて、西村氏の参加に歓迎の意を示している。ただし田母神氏の参加については「私はまだ会っていない。先走ってもらっては困る」と保留の状態だ。
Written by 安積明子
Photo by wikipediaより
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