外国人による重大事件が発生か 歌舞伎町の治安が一転して猛スピードで悪化している?
スリ、窃盗、強盗未遂、そして強姦……と、相次ぐ外国人犯罪に対する心構えは、歌舞伎町住民にとって喫緊となりつつある。もちろん、インバウンドによって外国人の絶対数が著しく増えたことは影響しているであろう。しかし、そのほとんどが善良な観光客であり、歌舞伎町の経済を潤している。住民も賛否はあるが総意としては、概ねウエルカムだ。それだけに、一部外国人による犯罪に頭を悩ましているのが現状だ。
さらにここに来て、不穏な動きがある。それは、麻薬犯罪が表面化しつつあることだ。これは、外国人犯罪の範疇ではなく、日本人犯罪組織が関与している思われ、歌舞伎町のランドマークでもある区役所通りF会館からほど近い場所で取引が目撃されている。実際、近隣の飲食店では、コカインらしきものを持ち込んだ外国人客がいた、という話を従業員から直接聞いた。
とまれ、バブル崩壊以降、没落の道を歩んでいた歌舞伎町にとって、外国人観光客が干天の慈雨となったことは間違いない。また今後も、日本旅行を楽しむインバウンド客が歌舞伎町を潤してくれるだろう。だが反面、総量に対する負の部分も露わになりつつある。歌舞伎町住民の悩みは尽きない。(取材・文◎鈴木光司)