タレント・ふかわりょうさんの「ストーカー裁判」の一部始終 女性は「ふかわさんは神様のような存在でした」

「ふかわさんが一番大事でした」

逮捕後、原宿警察署の留置場で彼女は現実と向かい合うことになりました。

「好かれてると信じていました。留置場に入れられても嫌われているとは理解できなかったです。もし嫌われているって認めたら…死んでしまうって思ってました」

面会に来てくれたりカウンセリングを勧める母のことも拒絶していました。

「ふかわさんに嫌われてるって思ったら死んじゃうので…そちらの方向に私を持っていこうとする人は全部シャットアウトしてました。命を守るために思いこみ続けました」

しかし両手に嵌められた手錠を見つめ、留置場の狭い部屋を見渡す日々の中で少しずつ彼女の心は動いていきました。もちろん、嫌われていると認めたら死んでしまうとまで思っていた彼女にとってそれはとても大きな痛みを伴うことだったと思います。

「好かれてないということ、相手が警察に言ってこうなったっていう過程を見つめるのは辛かったです」

と言いながらも現実に向き合いはじめました。

「留置場も拘置所も本当に辛くて、好きなのに自分をこういう状況にするわけがないと思うようになっていきました」

「よく考えたら人として接してもらったことって一度もなくて、バカにされてたのかなって…。はじめから嫌いだったのかなって…」

わずか20分の面会のために週に3回も留置場に通ってきてくれていた母との接見を拒むこともなくなっていきました。