2050年にバンコクが海に沈む――!? 米国気候研究組織が厳しい結論を発表 タイ政府は『遷都』を検討か?

また「水没」という語は洪水に遭うという意味であり、絶えず海の底に沈むという意味ではないとも説明をしています。具体的には「満潮時には海水による冠水がほぼ毎日ある」「洪水の頻度が増加する」「大洪水が断続的に生じる」ことを意味するとのことです。いずれにしても居住には困難を伴いそうです。

インドネシアは首都をジャカルタからカリマンタン島東部へ移転する計画を発表しています。理由は交通渋滞が激しいことの他に、やはり海面上昇による水没の危機があるからです。

タイは太平洋戦争中の1943年に北部のペッチャブーン県に遷都を計画したことがありました。当時と事情は違うにしても、タイは北部への遷都を真剣に考えざるを得ない状況におかれているのかもしれません。(取材・文◎赤熊賢)

あわせて読む:写真と実名を晒しヘイト 心を患った人も 在タイ『週刊ワイズ』が親日国で犯した日本の恥さらし行為 | TABLO