まもなく逮捕か 秋元司衆議院議員の周辺がキナ臭い IR疑惑の本丸は「アノ有名人」との関わり――?

選挙に強いとは言えないが、集金力が有り、自民党幹部の受けは良いようだ。第4次安倍改造内閣では、内閣府副大臣兼環境副大臣に任命された。第3次安倍改造内閣では、国土交通副大臣(観光、航空行政、道路、港湾)兼内閣府副大臣(IR)兼復興副大臣(地震、津波災害からの復興担当)に任命されていた。

かつての自民党は、派閥のボスが金を集め、選挙や盆暮れに子分に金を配っていた。田中角栄や、金丸信・竹下登の時代だ。最近は、子分の方が派閥のボスや政党幹部に上納するという。

「中選挙区制から小選挙区制に選挙制度が変わり、政党助成金が交付されるようになってから、党執行部の権限が大きくなった。今の安倍一強時代ではなおさらです。公認やポストを得たい議員は、党の執行部や内閣の幹部に金を上納させられている」(政治記者)

つまりリスクを負うのは部下であり、政党幹部は安泰なのだ。このシステムは、裏金を作っていた警察や検察など官僚機構と似ている。偽領収書を書かされ、裏金作りをさせられるのはノンキャリアで、キャリア組は自分たちの遊びに使う金が裏金であることも知らない場合もあった。

今回の東京地検特捜部の捜査がどこまで進むか、注目されるだろう。

1千万円足らずのIRだけで終わるのか、億単位の助成金詐欺も立件されるのか、さらに昨年6月に施行された司法取引によって、その上の巨悪にも迫れるのか。

三井環元検事の裏金告発で、自民党に泣きついて以降、その本来の役割である権力の腐敗を監視する活動が低調になった検察庁の本気度が試されている。(文◎高田欽一)

 

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