東京電力が「自分で用意しろ」と無理難題 福島第一原発作業員が新型コロナウィルスに悲嘆 「中国から作業服が入って来ない!」
まだ記憶が薄れていない福島第一原発の廃炉作業と除染作業。作業員たちは、線量を「食いながら」、必死に作業を続ています。
ベテラン作業員たちは「放射線を浴びる」ことを「食う」という表現を使う時があります。例えば「今日、何ミリ食った」というように。初めて聞いたとはドキッとするようなフレーズですが、作業員たちはそのような環境の中、廃炉に向けて作業をしているのです。
線量を防ぐために作業服(タイベック)を着ます。写真のように作業場によって線量が変わる為、赤や青のタイベックを着ています。
「それが今度からタイベックを供給できないと言うんです。自前で用意しろと言うんですよ」(福島第一原発作業員)。
タイベックが中国製の為、新型コロナウィルスを警戒して何と自分たちで作業服を用意しろ、と東京電力(の下請け)からお達しが出たようです。
放射線が入り込まないように作られているタイベックでなく、自前の作業服では作業員の不安がたまるのは当然です。こういう時こそ、地方行政いや、国がきちんとタイベックを支給すべきではないでしょうか。今もなお、あてのない廃炉の為に働いている作業員の健康の為に。(文◎編集部)
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