富田林署大失態 アクリル板を外して容疑者脱走に警察内部も大激怒 「あり得ない!」

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「アレって外れるものなのですか……?」
とあきれるのは現役警察官。「アレ」とはアクリル板の事。「とにかく警察官として恥ずかしい。失態では済まされないほどの大失態です、あり得ません」と続けます。

富田林署内で樋田淳也容疑者が面会室のアクリル板を外して脱走しました。僕も何回か、警察署や拘置所などに面会に行きました。アクリル板はかなり、丈夫に見えました。例えば殺人事件の犯人に取材するために、面会に行った時などアクリル板越しとは言え不気味な感じはします。しかし、アクリル板があるのは大きいです。どこかしら安心します。
実際、事件にはなっていませんが、面会者に対して、激高した被告・容疑者もいます。血の気の多いヤクザが、まるで映画のような行動に出る事もあります。

「以前、暴力団員が面会に来た関係者や弁護士に対して、激怒し椅子をアクリル板にたたきつけたりした事もありました。会話の通話口も二重になっていると思っていましたけど」(前出・現役警察官)

もちろん、その時はアクリル板を割る事はなく面会者は無事でした。脱走も当然ですが面会者の安全を守るという意味もアクリル板にはあります。
こうなっては面会も限られてしまい、被告・容疑者側にとっても将来的に不利です。

「これは警察全体の怠慢ではないですか。富田林署もそうですが、最近も警察官が警察官を銃殺した事件がありました。警察全体を覆っている雰囲気ではないでしょうか」(前出・現役警察官)

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ついでにいうと警察内での不倫も増えていると言いますが、以前までは人事異動で済ませていたものも、地方公務員法で処罰をしています。
というなか、テレビでは富田林署の失態ニュースの後、CMで「警察24時」的なヨイショ番組の番宣が流れていました。

犯人は路上でバイクを使ってひったくりをし、現在は大阪市内まで逃げているようです。(文・久田将義)