コロナの影響で路上に立つしかなかった売春婦たち 近隣住民に通報されるも逮捕者ゼロ その背景にあるものとは?
さらに不思議なことに、同じ夜の午前1時頃にテレビ局がこの路地で売春婦の立つ姿を撮影しニュースに流しました。このことから、県警トップは所轄のタンヤブリー署が摘発情報を売春婦側にリークしたと疑っているようで、今後再び同様のことが起きればタンヤブリー署全体を調査すると語っています。
実は摘発前にある男性がこの路地で声をかけた売春婦とホテルの一室にいるところを隠し撮りした動画が拡散していました。動画の中では警察の摘発が心配と語る男性に対して売春婦が「警察も郡長も話を通してあるから心配なく遊べる」と返答する様子が映っていました。県警トップはこのことも意識したのだと思われます。
関連記事:「夜の街」に光が見えない 緊急事態宣言解除後、“客引き”の摘発が増加 追い詰められた一部ボッタクリ店の跋扈が危惧される | TABLO
地元住民に寄ればソイ・パンスックに売春婦が立つようになった経緯は、かつて路地の中ほどに女性が接客をするとともに売春も行っているカラオケ店が多数あったからだそうです。その後、多くの店が摘発に遭い閉店。職を失った女性が路地に立つようになったのでした。その誰もが地元出身ではなく他所から来た女性とのことです。
さらに政府による新型コロナウイルス対策での営業停止措置で残りのカラオケ店も休業。食べていくために路地に立って客引きをせざるをえなくなった女性らに同情する声も聞かれます。