「博学でストイック」 三浦春馬さんの素顔を仕事仲間たちが語る 器用なタイプではなかった 年末にはミュージカルの主演の予定
「個人的なやりとりは数える程度でしたが、年に2〜3度共通の知人を通じて会ってました。どんな奴だったか? うーん、真面目な好青年で料理がめちゃくちゃ上手。それから舞台の仕事が大好きってよく話してましたね。古き良き日本の文化や産業方面の知識が豊富で〝なんでそんなに詳しいんだよ(笑)?〟って聞いたら、日本人なんだから当然でしょ(笑)って。良い意味で愛国家というか、伝統や歴史についての造詣も深かった。自分は彼より少し年が上ですが、心の中で先生と呼ぶほど頭の良い奴だと感心してたんですよ。子供の頃、クラスに1人は必ずいる大人びた奴っていたじゃないですか。まさにそんな感じでした。あんな博学がなぜ自死を選んだのか理解に苦しむ一方で、だけど頭の片隅では春馬らしい….と思ってしまう自分がいる。ちょっとうまく言葉に出来ないんですけどね。残念です」(舞台関係者)
主演を務め、3月7日から日生劇場で上演したミュージカルが途中でスケジュールの変更があり、以後全公演が中止となる出来事がありました。自粛ムードが高まるコロナ禍で、感染するかもしれないリスクの中でなぜ公演を続けるのかなどと言った批判が相次いだためでした。
また、今年12月にも同じく日生劇場で新作ミュージカルの主演が決まっていた三浦さん。仕事熱心で責任感の強かった彼は、これからもしばらく感染拡大が続くであろうこの予断を許さない状況に心を痛めていたのかもしれません。突然すぎる訃報に、まだ頭がおいつきません。ご冥福をお祈りいたします。(取材・文◎那目鯛子)