休業から一転、閉店へ… 練馬駅前の老舗喫茶店『アンデス』のナポリタンを惜しむ声 漫画『タッチ』でも有名だった名店

編集部撮影

こちらが筆者がよく頂いたナポリタンです。

アンデスは、漫画家・あだち充さんが愛用し、名作『タッチ』の中にもアンデスがモデルではないかと言われる喫茶店が出てくることでも有名です。

練馬駅前を出て徒歩30秒、横断歩道をひとつ渡った目の前のビルの2階にありました。アンデスというだけに山小屋風の板張りになっており、年季が入りすぎているので4周くらいして「おしゃれ」に見える老舗喫茶店でした。

何よりも、ここは「居心地がいい!」のです。

店内には山のように漫画が敷き詰められており、何時間居座っても一切注意されることはありません。店内には、ドロップ・アウトしたおじさんの一人客が多く、ここでスパスパたばこを吸いながら、さいとう・たかをの『サバイバル』を読む時間を楽しんでいたのでした。

店主さんは、おそらく70代。コロナの影響で、お店を再開させる気力さえも失ってしまったのでしょうか。推定でも、50年近く営業されていた喫茶店ですから、もはやこの店は人々にとっては渋谷ハチ公と同じようにモニュメントとしての存在です。その失望感は計り知れません。

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