「カンニングの濡れぎぬを着せられた!」 イジメられっ子の親が取ったリベンジの方法とは

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 小中高校のイジメは後を絶ちません。弱い者イジメなど言語道断ですが、イジメられっ子がこんな方法を取ったという例を紹介しましょう。イジメた側がA君。イジメられた側がB君です。イジメ、絶対許すまじ。

「カンニングしたって証拠あるんですか? いつも成績が悪い息子が、珍しく良い成績を取った努力を誉めてください。なぜ疑うんですか。疑惑の対象にされるために、学校に通っているんじゃないんです。給食費払いませんよ!」

 カンニング疑惑のA君の母親から責められて担任教師は溜息をつきました。言い分はこういう事でした。

 成績優秀で大人しいB君はA君にいじめられていました。そしてカンニングさせるように強要されたとB君から相談を受けたのです。二人の答案を確認したら、極似したため、A君の親を呼び出したのでした。

 しかし、A君親子はカンニングを認めないどころか「B君の被害妄想によって精神的苦痛を受けたから謝罪してほしい」と譲りません。

 とうとう「カンニングされたかもしれないって被害妄想で先生に相談した僕が悪かったです。ご迷惑をおかけしました」と気弱なB君は嫌々ながら謝罪をさせられてしまいました。B君親子は内心納得していなかったので、教育委員会に相談しましたが、取り合ってももらえませんでした。確固たる証拠がないという理由でした。

 そこでB君の父親は、本やインターネットでやり方を調べて、本人訴訟を起こすことにしたのです。

「息子にICレコーダーやスマホ等で証拠を集めをさせました。事実関係を確認したりキレさせたりという会話を録音して、証拠として裁判所に提出しました。裁判が始まると加害者も学校も和解を持ちかけてきました」(B君の父親)

 イジメられた側が、弁護士を立てず、またいきなり本人訴訟は珍しいと言えます。執念と正義感さえあれば、イジメた側に鉄槌を下す事も出来るはずです。(文・星野純連)