堀江貴文氏により休業となった餃子屋店主が有料記事を配信 そこに書かれていた悪夢とは 瞼の裏に浮かぶ「偽ゴキブリ混入」事件

筆者は大学生の頃、地元北関東の国道沿いの人魚寿司(仮)でアルバイトをしていました。激安回転寿司と比例して客層もとてもフランク。床はシャリまみれだし、トイレ前の手洗い場は、満腹メーターが壊れたキッズによるお土産でたぷたぷになっているのも日常茶飯事。でも仕方がない。北関東の激安回転寿司だから。そう言い聞かせ、せっせと床を履き手洗い場の詰まりを直していました。

ある日、ぶおんぶおんと大きな音を立てた車高の低い車が、駐車場に入ってきました。頭のてっぺんから真ん中まで黒で、残り半分が茶色の髪の毛をした男性と、胸板の厚い短髪男性、そしてうしろから、猫背の茶色いロングヘア女性の、3人組が入店。座敷に座り、すぐに味噌汁を注文し、わたしではないアルバイトが持っていきました。すると。

「オイオイ! ゴキブリ入ってンじゃねーか!」

茶黒髪男性が、店内に響き渡る声でそう言います。とたんに、ガヤガヤしていた店内は、水を打ったように静まりました。本来は、何か問題があると近くにいるアルバイトがすぐに対応するのですが、車をぶおんぶおんと鳴らしてきた段階でアンテナを立てていた店長(カッパ似)が、厨房から飛んできました。

「なにかありましたか?」

茶黒男性に聞くと、無言で睨みつけるばかり。何度か同じことを聞くも、やはり無言を貫きます。えっなんの間? コレ、と思っていたら、ようやく口を開いたのは胸板男性でした。

「ゴキブリが入っていたんだけど。どーすんのこれ」

「いや、そんなはずはないです」

店長が気丈に対応すると、

「入ってたんだよコラー!」

と、無言を貫いていた茶黒男性が横入り。さっきの間はなんだったのか。すると胸板男性が、味噌汁から箸でなにやら黒い物体を挟みあげるではないですか。はっきりと見えるほどの距離にいなかったわたしには、それがなんなのかはわかりません。が、彼らはそれをゴキブリだと主張したいようです。

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