『欠損女子』という名前に世間は冷たいですが私にとっては大切な場所なんです|文◎あもり(欠損バー『ブッシュドノエル』所属)

amori002.jpg

欠損バー、欠損女子。

今でもこの名称に世間からは反感があります。
もっと別の適切な呼び方があるのではないか…と様々な声がネットにあがっているのを知っています。
「欠損バーは闇だから」なんて書き込みも見たことがあります。

私自身初めて聞いたとき、
「なんてインパクトあるのー! いいじゃん!!」
と思いました。
欠損バーは当人たちもお客さんたちもそれを受け入れている場所です。実際に私がお店に立った時も、誰一人”欠損”へのマイナスな発言はしませんでした。

そもそも反感や違和感を感じる方はいらっしゃらないと思うんですよね。もし、興味がある方は、足を運んでくださったら嬉しいです!

看板娘の琴音ちゃんをはじめ、腕、脚、目を欠損した女の子が数名所属しています。みんなポジティブで可愛いく、面白くもあり、いつも楽しい空間を作ってくれます。欠損を隠してばかりだった私が素でいられる大事な居場所なのです。

以前キャバクラの体験で2日間働きましたが、障害を持っている女性はいませんでした。指名を頂いたり、また働いてほしいと言って頂きましたが、初めて会うお客さまへの自分自身の説明が精神的にとても辛いのです。気にしない方もいるとは思いますが、もし私が反対側だったら気になってしまいます。そのような経験があるためか、欠損バーという存在は説明はいらずでとても気持ちが楽になります。本来は障害者も健常者も当たり前に同じ場所にいる世の中になってほしいですが……。

2016年5月、欠損バーが初めての地方開催を決行しました。この時の「大阪開催」から私の欠損バー人生が始まりました。

以前、岡本さんが作っていた雑誌に掲載していただいたご縁があり、参加が決まったのです。実は初めての欠損バーが終わった後、スタッフのみなさんの前で号泣してしまいました。

ネガティブで不甲斐ない自分に情けなくなり、泣き過ぎて余計にご迷惑をおかけしました。私、参加した全4回の欠損バーで、ほとんど泣いているかもしれません。昨年も泣いてしまいましたが、でもあの涙は「もっともっと皆さんと会いたい! まだまだお話したい!」という涙でした。ちょっとずつ変わってきてるのかな……?

そして、2月12日(月)に『欠損バーmini』を開催します。15時~23時まで新宿ゴールデン街「からーず。」さんにて、ご予約なしで入って頂けます。

初めて一人で立ちます。ドキドキです!

ネガティブになりがち、只今発展途上の私に会いに来てくださったら嬉しいです。お待ちしております!

生まれた時から二十歳まで障害者手帳を持っていませんでした。でも今なら言えます……欠損してて良かったー!! ブラックジョーク言いたいです!

文◎あもり(欠損バー『ブッシュドノエル』所属)