なんだこれは…?アイスミルクティーが謎の物体に変化 正体は「アレ」なのか

アイスミルクティーを逆さにすると、こぼれるどころか溶けたゴム状に固まって垂れ下がっている驚きの動画がタイのSNSで拡散して話題となっています。

このアイスミルクティーは、タイ北部チェンマイのマーケットでとある公務員が購入したもの。店でビニール袋に入れてもらい、帰宅してそのまま冷蔵庫に保管しておきました。2日後、冷蔵庫から取り出しコップに注ごうとしたところ、ビニール袋の中のアイスミルクティーがなぜか出てこない…。そこで流し台でビニール袋を逆さまにしてみると、中身のアイスミルクティーがまるで溶けたゴムのように固まって垂れ下がって出てきたのでした。

「これは普通じゃない」と思ったこの人は、その様子を動画撮影してマスコミを通じて専門家に原因を調べてほしいと訴えたそう。するとタイの東大とも呼ばれる国立チュラロンコン大学のジェッサダー・デンドゥアンボーリパン理学部准教授が自らのフェイスブックでこの件についての見解を投稿しました。

見解によると、問題のアイスミルクティーの成分分析を誰もしていないので断定は難しいと前置きしつつも、冷蔵庫で冷やされたことでアイスミルクティー成分の分子に化学変化が起きたのが原因だろうとのことです。固化した成分で可能性があるのはグルコースシロップ(水あめ)だとしています。

実はタイではアイスティーにグルコースシロップを混ぜて粘性を高めキャラメル状にした「粘りティー」(タイ語で「チャー・ニアオ」)が考案されて流行の兆しが出ています。

タイで流行の兆しを見せている粘りティー。※写真はフェイスブックより

グルコースシロップはでんぷんが成分で、通常はトウモロコシや小麦、ジャガイモが原料ですが、タイでは主にキャッサバから作られるタピオカでんぷんが原料に使われています。つまりタピオカでんぷんでできたタピオカの入ったタピオカミルクティーが、タイでかたちを変え「粘りティー」へと進化したと言って良いかもしれません。

カラフルな粘りティーを売る屋台も存在する※写真はフェイスブックより

ジェッサダー准教授は、このアイスミルクティーを購入した店ではおそらくグルコースシロップを混ぜていたと思われると結論付けています。

粘りティーもそのうち日本に上陸するかもしれません。冷蔵庫に入れて固まっても驚かないように心の準備をしておいた方が良さそうです。

 

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