ケガ予防にストレッチは逆効果だった!? ダイエットの基礎知識【K-1格闘家コラム】

5298770098_8bf1650174.jpg

「怪我の予防にストレッチをしましょう!」と聞きますが本当でしょうか?

 筋肉は急激に伸ばされると「切れる!縮め!」と反射的に縮もうとします。この反射が起こらないようにジワ~っと伸ばしてると「ずーっと伸ばされてるから切れる!伸びろ!」と逆に伸びろという命令が出るんです。

 切れないための命令でも正反対に「縮め!」と「伸びろ!」となるのが面白いですね。ストレッチをする時は「伸びろ」という命令が出るようにジワ~っとやるのがコツなんですね。

 しかし、この「伸びろ」という命令がクセモノなんです。実はスポーツをする時は反射的に筋肉が縮んだほうが良い場合が多いんです。

 よく「あの人はバネがある」というじゃないですか? あれは「縮め」という反射的な動きを上手く使えているんです。

 ということは事前のストレッチで反射が起きないようにするとバネが無くなりパフォーマンスが低下します。ダラ~ンと伸びきったゴムをイメージして下さい。シュッと縮んでくれないですよね。

 それだけならまだいいんですが、「縮め」という反射は私達の体を守る防御反応でも有ります。ストレッチで筋肉が緩んだ状態では必要以上に関節や靭帯に負担がかかり、怪我のリスクが高まります。

 では何をやるとケガ予防に有効なんでしょうか?

 はい、ストレッチです。

 ストレッチと言っても大きく分けて2つに分かれます。

 ひとつは静的ストレッチといって、動きのないジワ~っとやるもの。

 もう一つが動的ストレッチといって動きをつけたもの。

 動的ストレッチというとわかりにくいですが、日本人なら誰でも知っているラジオ体操に代表されるものです。スポーツの前にオススメしたいのはこの動的ストレッチ。身体を動かして筋肉や腱に「これからこういう動きをしますよ~」とスタンバイさせるんですね。血行も良くなり筋肉に血液が行き渡りパフォーマンスもアップします。

 怪我の防止にもなりますのでスポーツ前には動的ストレッチでウォーミングアップしましょう!

Written by 大野崇(プロキックボクサー・元K-1JAPAN選手・トレーナー)

Photo by ►►haley

もっと伸びる!ストレッチング―あなたにぴったりのストレッチングが見つかります からだの硬い人にも柔らかい人にも対応! (SJ sports)

床に手がつきません

amazon_associate_logo.jpg