菊地亜美が泉ピン子にガチで泣かされる…『ほぼ日刊 吉田豪』連載101

kikutiami.jpg

菊地亜美、テレビ番組の収録で泉ピン子にガチで泣かされたことを告白。「これはプロレスだ、バラエティーの演出だ」と自分に言い聞かせて、泣きながら反撃を続けたという菊地亜美の根性にシビれたんですけど、基本的には決め事だらけのエンターテインメントのはずなのにガチが入り込む要素があるテレビの世界の恐ろしさを痛感させられた次第。泉ピン子といえば、久本雅美と柴田理恵の二人芝居を観に来たときのエピソードが最高なんですよね。久本雅美は「ピン子さん良い人だから温かく見てくれるよ」と呑気に構えてたけど、柴田理恵によると「いつも以上に力を入れて舞台を頑張ってたのよ。しかし、なぜかその日に限って客席を盛り上げよう、盛り上げようと、舞台から客席に向かってパワーを送るんだけど、一列目、二列目、三列目までは行くけれど、どうしたことか、一番奥の客席の方から冷蔵庫の冷気のような冷たい風が吹き返してくるの。『これだけ熱い熱気を送っているのに、どうしてなんだろう?』とクビを傾げていた」状態だった、と。そして、売れない女優が売れている女優への嫉妬と憎悪を口にしながら生卵を投げ付けるシーンになると、なぜか舞台を暗転するために使うスライドの機械の位置がなぜかいくら直してもズレるトラブル発生。「『おかしいなぁ、おかしいな~』と思っていたら、後ろにピン子さんがいて足で機械を蹴っていたの。『ふざけんな!! 何いってんだ』と言いながら」「『カスの女優が羨ましいと思っている大女優に嫉妬と文句を言う、そう ゆう設定なんですよ』と言っても、ピン子さんは真面目な方だからすごく怒っていて、芝居が終わるやいなや『演出家はいないか? 作家は誰だ? こっちに来い』と烈火のごとく怒ってらっしゃった」(柴田)とのことで、喰始先生大ピンチ! そして、こんな物騒すぎるエピソードを紹介した後で「ピン子さんという人は誤解を招くような言動が多いと言われがちな人だけど、現場での判断は天才的。カメラワークやアングル、カットなど『おかしい、間違ってる』と指摘したところは、すべてその通りのすごい人。だから、ピン子さんのことを『怖い』とか『うるせい、うるせい』と言う人は信用できない」と柴田理恵がまとめてるんですけど、全然フォローになってない気がします! 怖いよ!

【関連記事】
大沢樹生の長男騒動で思うこと…『ほぼ日刊 吉田豪』連載100

Written by 吉田豪

Photo by かのじょ? 菊地亜美 Air control [DVD]

かのじょ? 菊地亜美 Air control [DVD]

泣きながら反撃。

amazon_associate_logo.jpg