三原じゅん子の「八紘一宇」発言について|ほぼ週刊 吉田豪
三原じゅん子の「八紘一宇」発言について。ヤンキーキャラの芸能人がそのフレーズを口にする分には「特攻服の背中に書いてそうな四文字熟語だし、三原じゅん子らしいね!」の一言で終わるだろうけど、これだけ日中関係や日韓関係がピリピリしている中で与党の議員がそれを口にすれば問題になって当然なわけで。「いや、違うんですよ! 本来の意味はそうじゃなくて……」っていくら反論したところで、それは国会でアジアの話題になったときに「バカチョン」というフレーズを使った後、「いや、違うんですよ! “ちょん”は朝鮮人差別の意味じゃなくて、本来の意味は”半人前”や”取るに足らない人”のことを指すんです!」と反論するぐらい意味がないことなんだと思います。
そして、彼女が「本来、”八紘一宇”は”世界を一つの家とする”という意味で……」と説明したことで、「世界は一家、人類は兄弟」をスローガンにしていた笹川良一の姿もフラッシュバックしてきたわけなんですが、「消費税80%は当り前!国民当然の義務でございます。全ての血税を超弩級戦艦『八紘一宇』の建造に注ぐべきであります!」といった鳥肌実の言動がギャグにならない時代になってきてるなー。
Written by 吉田豪
Photo by 三原じゅん子公式サイトより
ドラムのように。