豊洲問題の元凶はやっぱり”石原元都知事説”を追う|プチ鹿島の余計な下世話!

0721totijisen.jpeg

 石原慎太郎が豊洲市場問題で、ヒアリングではなく「書面で質問をして欲しい」と東京都に伝えてきたという。せっかくだから豊洲以外にもいろいろ聞いてほしい。まずはなりすまし問題。

「出会い系サイトで前田敦子なりすまし」というニュースが先週ありましたが、「石原慎太郎の田中角栄なりすまし」というのも今年の大きなニュースだと思うのです。

 石原氏が書いた「天才」という本の帯には《石原慎太郎が田中角栄に成り代わって書いた衝撃のモノローグ!》とあるが、なぜ今になって若い頃に徹底批判していた角栄を絶賛する本を書いたのか。しかも角栄のひとり語りを勝手にしちゃうのか。とても不思議。

 実はSMAPの中居正広が「その当時から、そういうふうに感じられていたのか、それとも、長い間政治の世界で歩まれていた今の石原さんが感じられて、書かれたのか。どちらでしょう?」と自身の番組で石原慎太郎に尋ねたことがある。その瞬間、石原氏は不機嫌になり、後日のイベントでは「とんちんかんなことを言われた」と発言した。

 正直言うと私は中居正広の質問がとんちんかんだと思わなかった。なぜあそこまで石原氏が怒るのか興味がある。なので都はもういちど書面で質問してほしい。人間、晩年になると過去を清算して全方位に愛されたいという下世話な理由に千点。

 さて、他にも書面で質問してほしいことがある。都知事時代の税金の使い方について。

 私、久田将義編集長、畠山理仁氏、青木理氏の4人で9月に開催したトークライブでも話題になったのだけど、都知事時代の「海外視察」の豪華さはすごいのだ。クルーザーという単語が出てきたので、あらためて調べてみるとこんな記事が出てきた。

「高級クルーザーでガラパゴス 石原知事も豪華税金旅行」(2005年6月23日(木)「しんぶん赤旗」)

《とくに異常なのが前回都議選最中の二〇〇一年の六月十一日から二十一日の十泊十一日にわたる南米エクアドル共和国と太平洋上の同国領である赤道直下のガラパゴス諸島の視察。》

《十四日午前、小型クルーザーをチャーター(三十八万四千円)して諸島を視察。夕方からは大型クルーズ船(サンタクルス号)に乗船、四泊五日のクルーズに出ます。》

《正式には「エコ・ツーリズム」などの視察が「目的」とされましたが、実際は知事自身、都議選応援が「面倒くさいからガラパゴスに行っていた」(「朝日」05年2月4日付)と告白しています。》

 都議選の応援がめんどくさいからガラパゴスというのはゴキゲンすぎる。都は書面で「楽しかったか」と質問してほしい。

 あとは石原氏の有名な四男問題。

《ツルの一声で2001年に始めたトーキョーワンダーサイト(TWS)では、芸術家として目立った受賞歴もない四男を「余人をもって替えがたい」と重用。外部役員を務めさせ、都の予算を注ぎ込んだ。初年度は約5600万円だったのが、5年後には8倍近い約4億4209万円に膨れ上がった。》(10月10日・日刊ゲンダイ)

 四男問題をスパルタで聞いてほしい。

 最後に豊洲の盛り土問題ですが、石原慎太郎氏は都知事時代あまり登庁していなかったというので聞いても無駄だと思う。適当にハンコ押してたのだろう。尋ねるなら「都知事だったのに、なぜ都庁にあまりこなかったのですか」と書面で質問するべきだ。

Written by プチ鹿島

Photo by erykan

教養としてのプロレス

聞きたいことが山ほど!

amazon_associate_logo.jpg