「鉄壁の菅首相」誰が言い出した? 森会長辞任の陰で薄れたが「お答えを差し控える」がまた増えていた!
昨年9月に韓国の文在寅大統領との電話協議を終えた菅首相は1分半ほどのぶらさがり取材をした。
《気になったのは、メモ用紙なしではこんな短い発表すらできない、そしてオーソドックスな質問にすらまともに答えられない菅の姿だった。》(同書)
ところがニュース映像を見ると、顔をアップにして手元のメモは映っていなかった。ただでさえ、都合の良い発信だけをする姿勢がある菅首相。メディアがそうした姿や状況を粘り強く批判しなかったら「菅の術中にはまっていくだろう」と秋山記者は書く。自分のことも含めて書いているのだろう。
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最近の菅首相は緊急事態宣言や国会など、自分が前に出ざるを得ない機会が増えているので「説明している」ようにも見える。しかしそれは錯覚だ。たとえば文春が報じた菅義偉首相の長男が総務省幹部を接待したとされる問題。
政府側は、予算委などで野党から追及されると、国家公務員倫理規程に反する可能性で人事院の国家公務員倫理審査会の調査が行われていることを理由に「調査中なので回答を控えたい」と繰り返し、実態の説明を拒んでいる。(朝日新聞2月11日)
菅首相が使ってきた「お答えを差し控える」が進化しているのである。
しかも、10日の衆院予算委員会では、調査を担う人事院が「調査内容を発信することを禁止していない」と発言 (朝日・同) 。
答弁を拒む理由が崩れてしまったのである。なんと!
森喜朗のおかげで隠れているがメディアが菅首相長男の件をどう報じていくか、説明を求めていくか、意地悪な3人(久田、青木、鹿島)は見守っています。(文◎プチ鹿島 連載『余計な下世話』)